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FutureInsight.info

AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

6/16

今日はZセミナーっていう、研究会の自主勉強会みたいなセミナー。A川さんがG-langageの開発思想について発表。こういう学術的フリーソフトウエアっていうのは技術半分、思想半分みたいなところがあって、どういう機能をどういう思想にのっとって提供するかが重要だ。

だけど、聞きにきている人がみんなあんまり情報系に強くないってこともあって、あんまり技術の具体的な話には触れずに沿革をザーと話している感じ。興味深かったのはこの講義が終わった後、生物学という分野が今後どんな風に進むか、またそれをサポートするソフトウエアがどんな風に開発されるべきかという議論が活発になった。ここで、おもしろかった意見がNさんの、

・1万人が使ってみて9900人が使えるソフトウエアは必要だが、それとは別に1万人が見て一人が発見できることを、1万人が見て10人が発見できるようにするソフトウエアが必要なのではないか。

というもの。つまり、プロのために直感を加速させるソフトウエアというものが必要なのではないかという話。これはどういうことかというと、素人に使いやすいソフトウエアというものはインターフェースをどうしても限定させる。例えば二次元グラフで表示したり、なんらかの簡略化を行ったり。しかし、現在の細胞のような大規模なシステムを扱い、そこから新しい情報を抽出するためには違うインターフェイスが必要なのではないかという話。正直、これがインターフェースの研究分野なのか、それとも可視化の研究分野なのか、認知の分野研究なのか正直わからないが、こういう観点はたしかに面白い。問題提起できたことがすでに成果といえるかもしれない。

この議論は、以前書いた知の体系がそろそろ人間が構築できる領域を越え始めたことに発端がある。ダニエル・デネットが科学の終焉で述べたが、「脳研究が進み、脳と同じくらい複雑なシステムをコンピュータに構築することが可能だったとして、我々はそれを理解することができるのか?」という問いは科学者にとって恐るべきものだ。僕は「何がわかるか」ではなく、「何をつくることができるか」に強い興味を持っているので、この根本に関わる部分への問いは常に意識している必要があると思う。

この問題については一度、自分の考えをまとめてみようと思う。そんな感じ。