読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

FutureInsight.info

AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

なぜ痒くない蚊が存在しないのか

長年の疑問だった、「なぜ蚊は痒くない方向に進化しなかったのか?」について、かなりわかりやすい説明があった。

蚊の妖精学

結論から言うと、さされて痒い蚊の方が適当な進化圧がかかるからである。むかしプロジェクトXである野菜を食べるハエを沖縄で駆逐するとき、放射線によって不妊化したハエを大量に放したという話があったが、昆虫は強力な進化圧では駆逐することはできない。高度に進化するのみである。なんとなく、そのはなしを思い出した。

何万年だか何億年だかの蚊の進化の歴史のなかでは、ステルシーな蚊も突然変異などで生まれたかもしれないが、長期的には栄えず、淘汰されてしまうと想像できる。「見える」ことによって、すなわち相手をかゆがらせ、怒らせ、自分を殺そうとさせることによって、エリートだけが生き残れるシステムなのだ。もし、のろのろしていても、のほほんといつまでも血を吸っていられるような世界だったら、その蚊たちは、別の原因で自然の厳しさに耐えられない。のほほんとしているところを、蚊を捕食するほかの虫や生き物にひとのみにされてしまうだろう。万一そうならなくても、相手がかゆがらなければ、結局、吸血対象がだんだん滅んで減少してしまうから、自分も滅んでしまう。

人間視点でいえば、さされて痒くない機能を獲得したほうが、伝染病を媒介する蚊のいる地域においては進化的に不利らしい。

すなわち、人類と蚊類の進化のなかでは、蚊に刺されてもかゆくならない人間も存在したが、そういう吸血生物などに無頓着な人間は伝染病などにかかる確率が高いので、滅んでしまった。また、蚊が進化して、人間にかゆみを与えないようになろうとするたびに、人間も進化して、蚊の血液凝固因子・拮抗(きっこう)因子を察知できるように反応物質を洗練してきたと。

結論としては、

蚊に刺されてかゆくなるということは、人間のほうが一枚上手で 「ばれないように侵入して血液を盗もうとはさせない!」という情報戦における勝利なのだ。

これは、俺の中では、相当のヘェーだなー。たしか、蚊は産卵を控えたメスしか血を吸わないはずだから、もしかしたらメスの遺伝子進化とかしらべたら結構おもしろい性質があるかも。ゲーム理論でうまくモデリングできそうだ。

[追記]ちょっと考えてみたが、温帯地域にすむ伝染病を媒介しない蚊の場合、人間に進化圧をかけることは不可能なのでは。ということは、単純に痒い方が、すばやい、反射神経のよいという能力に対して、進化圧がかかから、痒くない蚊は存在しないということか。なんだかよくわからなくなってきた。