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FutureInsight.info

AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

サウスバウンド 奥田英朗

書評

サウス・バウンド

サウス・バウンド

とりあえず、修士論文が片付いたので、いろいろ読みたかった本を片っ端から読んでいく予定です。で、早速、最近お気に入りの奥田秀朗のサウスバウンド当たりから行ってみました。

元過激派の父親を持つ子供の視点で、父親の生き方を眺めながら、子供としていろいろ考える。みたいな内容なのですが、父親の不器用さがほほえましくもなかなかステキです。やはり、奥田英朗は破天荒な人を書かせたら一流です。

一部の舞台が東京で、二部の舞台は東京ではないのですが、この舞台のギャップがすがすがしく、迫力もありおもしろいです。第一部が好きな人と、第二部が好きな人で別れそうですが、青森出身で東京在住の俺は楽しく読めました。環境が変わると、ここまで人が変わるのかと思うと同時に、説得力もあります。ただ、本当に東京に疲れている人が読むと、まじで移住をかんがえちゃうかも。

本自体のテーマは、自分達が無意識のうちに制限を受けていること、そこから一歩でるだけで、より幅広い考え方を得られることなのだと思うのですが、父親のパワーがはんぱないため、結局、読みながら笑ってしまいます。まぁ、その辺りも計算尽くなのだと思いますが、疲れているときに、さらっと読むのがいい小説かと思います。