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FutureInsight.info

AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

現代建築に関する16章 五十嵐太郎

現代建築を語らせたら五十嵐太郎をおいて、他にいないでしょう。

現代建築に関する16章 〈空間、時間、そして世界〉 (講談社現代新書)

現代建築に関する16章 〈空間、時間、そして世界〉 (講談社現代新書)

さまざまな話題について気鋭の建築批評家五十嵐太郎が解説してくれます。一章、一章に山ほど考えるべき主題があるんだけど、特に「スーパーフラット」に関する記述が面白いです。五十嵐太郎も書いてあるとおり、もともと、「スーパーフラット」は村上隆が言い出し、東活紀が定義した言葉だと思われます。(怪しさ爆発ですねw)俺も、村上隆の「スーパーフラット展」で初めてその言葉を聞きましたから。そこにあるのは、表層的な概念です。正も邪も、生も死も、貴も賎も、無数の視線とディスプレイに映し出される映像に換言すれば全ては「スーパーフラット」であることが「スーパーフラット」というキーワードです。しかし、その出どころの怪しさにかかわらず、この言葉は現代を紐解くひとつのキーワードになりうる可能性がありますね。Webにかかわる人なら全てのページをランキングしてしまうGoogleにスーパーフラットを見出すでしょうし、「フラット化する世界」は今俺が最も興味のある本です。そんな出どころの怪しい「スーパーフラット」といい概念の建築学的側面を説明してるあたりに新書のもつ軽さが、論文ではなかなか出来ない、いい方向に働いていると思います。他にも、現代社会的概念がどのように建築と関わっているかをその触りだけ紹介してくれますので、建築巡りが趣味の人は読んでおいて損はない感じです。