なんか青森に帰るたびに地方経済のことについて語っている気がしますが、ご多分に漏れず今回もその話題で。まず、今回青森で聞いた話で気になった流れはこれです。
- http://www.pref.aichi.jp/shugyo/tiiki/highschool1.pdf 県外新規高卒者向けの求人活動を
支援する情報の提供について
- http://www.pref.aichi.jp/shugyo/tiiki/highschool2.pdf 県外高等学校訪問調査内容 (青森県①)
青森に有効求人倍率は相変わらず全国最下位レベルなのですが、それをねらって愛知県が青森県ピンポイントで高校巡りをして、愛知の企業への就職を誘致しているそうです。愛知での高卒の有効求人倍率は3.03倍、青森は0.98倍(いろいろマジックを使って)ですから、地方から経済圏への移動が高校レベルをターゲットにかなり活発に動いていることがわかります。青森から名古屋へ息子二人が就職したのを契機に一家で移住という話も新聞にのっていました。
- http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2007072602035826.html『厳しい』越えた現実 有効求人倍率 東京の8分の1 青森・五所川原
このような話を聞くと、今後の人工が減り続ける日本で地方の経済を維持するコストというのを国が負担できるのかということを考えます。既に自民党は、緩やかな地方経済の死を目指した政策をとっており、これを目の当たりにした地方は今回の選挙でかなり民主党に票が流れました。経済圏を維持できる最小単位というものが仮に存在するとしたら、青森県の各市町村はその最小単位ぎりぎりのところに存在しており、2009年に新幹線が青森市まで開通しますから、それを契機に大きな人工の動きが発生しそうな気がします。実家に新幹線で簡単に帰省できるなら、働くのは愛知や首都圏でもいいじゃんという考えがリーズナブルなものになりそうだからです。
今回の帰省ではそんなことを考えました。