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FutureInsight.info

AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

Apple TVとYouku.comに見るコンテンツの未来

今週、コンテンツの未来に関わるApple TVとYouku.comというサービスに触れました。

Apple TVというサービス

Apple TVのサービスがどんなものか、そのメリットは少々長いですが、以下のエントリーが詳しいです。

まだ、サービス自体は開始されていませんが、Apple TVを通して、ついにHD画質の映画のオンデマンド・レンタルサービスが開始するとのことです。オンデマンドレンタルサービスという分野は日本では今までもいろいろなサービスが立ち上がったものの、値段、ソフトウエア、ラインナップ、サービス設計等でいろいろ許容できない制限があり成功したものはなかったのですが、韓国ではかなり一般的です。以前以下のエントリーでも紹介した「Mega TV for PLAYSTATION(R)3」もHD画質の映像を追加のお金を払うことで視聴することが可能で、こちらは一度見ると消えるという形態ではなく、3日間とかそういう時間単位の管理をしています。

コンテンツプロバイダでもあるSONYにとっては、Blue-rayもIPTVも両方同時にやって、世界のコンテンツの流通量を最大化すれば良いわけで、そのメディアにこだわる必要はないわけです。Apple TVはメディアを保持したくない層にリーチする優れたサービス設計です。そして、Apple TVという形でAppleの今後の動画配信ビジネスの方向性が見えたわけで、これは今後の動画配信ビジネスを語る上で一つの指標になると思います。

Youke.comというサービス

個人的にApple TVよりも衝撃的だったのがYouku.comという中国版YouTubeとでも言うべき映像サイトです。

何が衝撃的かというと、このYouku.comは著作権を保護する気がないのです。僕が知っているアニメをいくつか打ち込んでみましたが、ほぼ全てのアニメが全話きちんとナンバリングされて掲載されていました。
もちろん、これは大問題なので多くの企業は対処に動くべきだと思うのですが、このサイトから違法コンテンツを根絶するにはどうすればいいのでしょう。中国語を出来る人を雇って、Youku.comにメールすればいいのでしょうか?そのコストも馬鹿にならないですし、それを無視されたら訴えるしかないわけですが、中国においてそもそもどの部分が違法なのでしょう。どうやって訴訟に持ち込めるのでしょう。インターネットという性格上、取り締まることが難しい地域にサーバが構築され、そこでサービスが提供されてしまう可能性は常にあるわけで、ここまでいくと巨大企業が国を通して、たとえば北京オリンピックを理由に著作権遵守を訴えるようなプレッシャーを掛けない限り根本的対応は難しいように思われます。

Youku.comから感じたこと、それは、コンテンツプロバイダはもう低解像度の映像コンテンツは保護することは出来ないという認識を持つ必要があるということです。つまり、低解像度コンテンツの流通量を自らの手で可能な限り増やす方向にシフトする必要があります。近い未来、YouTubeと同程度までこのサイトが有名になった時、どのように消費者の志向が変化するかとても興味深い事例になると思います。

追記

大学の後輩のblogでも同じような話題が取り上げられていました。シンクロニシティ。