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FutureInsight.info

AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

CONTENT'S FUTURE が描く未来

前回のファーストインプレッションに引き続き、CONTENT'S FUTUREについてです。

CONTENT'S FUTURE ポストYouTube時代のクリエイティビティ (NT2X)

CONTENT'S FUTURE ポストYouTube時代のクリエイティビティ (NT2X)

制作の現場を回ったSide Aから、Side Bはがらっとテーマが「コミュニケーションのパワー」に変わります。

Side B コメント

Side Bは以下の二人の章と言っても過言ではないでしょう。

  • 中村 伊知哉(国際IT財団 専務理事)
  • 松岡 正剛(編集工学研究所)

中村氏の日本行政がどのように通信、放送と関わってきたかの話は一読の価値があります。また、松岡氏の話は非常に示唆的です。特に松岡氏の「琵琶湖をアーカイブするにはどうしたらいいか?」という話はおもしろかったです。今後、我々が取得できる知の総資産を増やしていくにはいままでアーカイブされていないモノをアーカイブする専門家が必要で、その専門家が圧倒的に欠けているようです。おそらく、昔ならこの役割は大学教授が担っていると思うのですが、かれらは論文を書く技術はあってもそれをアーカイブにする姿勢に欠けています。僕が大学の頃、研究していた生命情報の分野などはこのアーカイブの動きが活発で一時期はデータベースを作って論文を書くというものがありましたが、いま思えばそのデータベースの設計もそれが人類にとって知の総量を増やしたかというと首をひねるものが多かったです。このあたりはアーカイブという技術を突きつめて考える必要がある気がします。

まとめ

全体を通して、小寺氏と津田氏のコンテンツの未来は現場にあり、それを描こうという姿勢が一貫しており、とても読みやすい本でした。後書きにも書いてあるとおりコンテンツについて考える教科書的意味合いを持った優れた本です。この分野に関わる人全員に一読を勧めます。

また、インタビューの様子なども公式blogで公開されているようなので、時間を見つけて見ておきたいと思います。