Gigazineの以下のエントリーを読んで、とりあえず自分がどれくらいこれの技術をフォローしているかをはかるため、15個の最新テクノロジーが将来実現されるか、ほんとうにあらゆるものを変える可能性があるかマジレスしてみようと思いました。
僕自身はそんなに優れたエンジニアという訳ではないのですが、まぁ、何らかの参考になれば幸いです。本エントリーを読む前に上のGigazineの記事は読んでおいてくれると話が早いです。
1. 第4の回路素子「memristor」
いきなりスタートから知らない技術なのでショックなのですが、僕の感覚ではこういう概念の異なる技術はなかなかものにならないと思います。というのも、現在のコンピュータはこういう技術が無くてもうまく動くようなノウハウが蓄積されて、動作しているわけで、この技術が登場してもそこまで劇的に変わるということはないと思うのです。ただ、WIREDの記事にも書いてあるとおり、ある特定の分野のコンピューティングには風穴を開けることになるかもしれません。つまり、この技術を使って特定分野の問題を解くという方向性です。ちょうど今のFPGAのような拡張基盤的な使い方から入って、そこでこの機構を利用するプログラミング技術が現れるかどうかが鍵かなと思います。
2. IntelとAMDから32コアのCPU
これはIntelの既定路線ですね。AMDはATIを買ったので、そこまでアグレッシブにコア数を増やすとは思えませんが、Intelは32コアのチップをリリースして、将来的にGPUを不要にしようとしています。それはつまり現在GPUが受け持っているレンダリングパイプラインをソフトウェア的に実現することであり、チップメーカーは不明ですがほぼ間違いなくXBOXの次世代機は32コア的な方向に向かうと思います。この辺りは以下のエントリーなどが非常に参考になります。
ゲームではなく一般ユーザのPCでどうかと言われると32コアはさすがにいらないかもしれないですね。ただ、現状のPC環境でもアンチウィルスとFirefoxとiTunesが同時に動くなんてことを考えると8コアくらいまでは余裕で使い切れるはずなので、まぁ、順調に8コアまでは行って、あとはnVidiaとAMDがどれくらいがんばるかによって方向性がきまってくるんじゃないでしょうか。
3. グラフィックボードの終焉、GPUとの統合
これは上の話と同じですね。Intelの32コアのCPUは十分にソフトウェア的なレンダリングパイプラインを組む力があるので、GPUが不要になってしまいます。GPUメーカーって本当にこれからどうするんですかね。
4. USB 3.0登場によるさらなる外付けデバイスの高速化
これが全てを変えてしまうかと言われると、まぁ、ちょっとは変わるかもしれませんが、あんまり変わらないのでは。USB1.0からUSB2.0の時はインパクトありましたが、USB2.0からUSB3.0は効果が実感するためには例えば今の外付けHDDが外付けSSDとかにならないと無理かもしれないですね。端子的な分野では、著作権保護技術が入っているHDMIの方がいろいろ今後も生活を変えてくれると思います。
5. ワイヤレス電源
こいつが今どれくらい物になっているか知りません。ただ、ワイヤレス電源が実現できれば、一般の人の生活に一番影響を与えるのではないかと思います。ぼくらが電源ケーブルから受けている束縛は相当でかいので、電源ケーブルから解放されさえすればいろいろ市場がひろがる分野が多いですね。辺りを見渡すと、実はこれって場所を固定して使う必要ないよなってものが結構多いです。
6. 64ビットコンピューティングの普及によってより多くのメモリを搭載
Windowsも64bitへの移行は時間の問題でしょう。レガシーな32bitのシステムはXPなりVistaを使えば良いのですから、そろそろ64bitを標準にしてしまったほうがOSのプロセス空間にも優しいのではないかと思います。このあたりの問題は上のIntelの32コアのチップセットとも微妙に関わってきますね。これは中長期的にみたらほぼ確定してる事項なので、特にコメントもないかと。
7. 「Windows 7」の登場
Windows 7のブログ面白いんですよね。
ここまで真摯にMSが反省することも珍しいですし、意外にWindows 7は良い物ができてくるかもしれませんね。
前半まとめ
まぁ、こういう企画にはありがちなのですが、第4の回路素子「memristor」とワイヤレス電源以外は特に目新しくもない、ほぼ確定している事項でした。そんな訳で、後半をやるかどうか若干迷った(というかこのエントリーを掲載するかを迷ったw)のですが、明日暇ならやってみようと思います。