読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

FutureInsight.info

AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

Nikonのヘッドマウンドディスプレイ「UP」を表参道ヒルズで体験してきました

初売り目当てで帰省後、表参道ヒルズをぶらぶらしていたらかなり気になっていたNikonのヘッドマウンドディスプレイ「UP」の体験イベントが行われていました。

http://www.upstore.jp/graphics/contents/common/images/white.jpg

ヘッドマウントディスプレイといえばSONYのグラストロン、オリンパスのEye Trek、キャノンのGT-270などが1990年から2000年近辺にかけて製造されてきたのですが、その後、この手のものは販売が難しいということもあり大手メーカーが販売を止めてしまっていました。最近、オリンパスのEye Trekの研究成果が発表されていたのは知っていたのですが、まさかNikonから5万円台というなんとも挑戦的な価格帯(なかなかこのタイプのガジェットに5万円は払えませんよね)でこのようなヘッドマウントディスプレイがこの時期に発売されるとは想像していなかったのでその完成度を是非試して見たいと考えていました。そしたら、立ち寄った表参道ヒルズでたまたま体験イベントが行われていたので興奮して体験した次第です。

装着感

さてさて、まず気になるのは眼鏡をかけてもきちんと使えるかどうかです。今まで発売されてきた製品はほとんどコンタクトレンズの仕様を前提としていて、視力が低い眼鏡っ子はなかなか利用できなかったのですが、まずコレが問題なくスムーズに装着できました。触った時にまず感じたことですがUPの質感はかなり高いです。装着も非常にスムーズで、これはかなり力を入れて作った製品だということが触った瞬間に伝わってきます。あと、非常に軽いです。このあたりはNikonのレンズ技術を感じます。

UPのような片目型ヘッドマウントディスプレイの欠点として装着しながら移動すると(両目型は移動できないのでそれはそれで問題なのですが)かなり視点がぶれるのですが、UPはほとんどそんなことはなくヘッドホン型のマウント部がぴったり頭に吸い付いてきます。体験イベントで長時間強く頭を振っていると変な人だと思われるので2、3回しか試すことが出来ませんでしたが、装着のフィット感はかなり良好なようです。というか、頭を上下左右に動かすとディスプレイ内を操作することができるモーションセンサー機能を備えているらしいのですが、それは試すことが出来ませんでした。ただ、この装着感だと頭を振る行為は問題なさそうな感じを受けました。

肝心の利用方法

さて、問題はこのUPの利用方法です。いままで幾多のヘッドマウントディスプレイが開発、発売されながらも大きな売り上げを確保できなかったのはでは実際に生活の中でヘッドマウントディスプレイをどういう風に利用すればいいのかがわからないという理由があったかと思います。

ここの関しては説明員さんに直接「UPはどういう利用方法を想定しているのですか?」と聴いてみたのですが、基本は「映像を見るためのiPod的な用途を想定しています」ということでした。パンフレットをもらってきたのですがUPはスペック的にはMPEG1、MPEG2、WMVの動画再生に対応していますが、肝心のMPEG4への対応は行われていないようです。ご存じの通りMPEG4は動画コーデックの技術の粋を用いて作られた携帯機で再生するにはかなり負荷の高い動画コーデックなので、なかなかこのような携帯機でMEPG4再生をサポートするのは値段、消費電力の関係上なかなか難しいのですがそれにしてもちょっとMPEG4の再生がサポートされていないのは惜しいなと思います。

パンフレットに掲載されているUPを装着している生活のシーンは、

  • UPを装着しながら庭の植木に水やり
  • UPを装着しながら部屋のお掃除
  • UPを装着しながら部屋でヨガ
  • UPを装着しながらギターの練習

というものでした。どうも動画を見ながら何かをするということを想定しているようで、ヨガなどはたしかに動画をみながら行えば効率が良いかと思います。ただ、提示しているユースケースはどれも弱いのではないかと思います。これでもっとちがう利用方法が見えてくればいいのですが。

まとめ

装着感と利用方法をメインにまとめてみましたが、確かにこれはオンリーワンの製品だと思います。あと、ヘッドホンの装着感、質感がかなり良かったのが印象的でした。少なくともとりあえず作ってみましたというような製品ではなく、これで市場を作ってやるというNikonの意欲的な野心を感じます。

肝心の利用方法に関しては、動画をいつでも見られる環境を提供するというようなわかりやすいものをメインに打ち出していましたが、パンフレットを読むとiPodからのAV出力を受ける機能もサポートしているようなのでちょっとおもしろい連携も出来そうだなと感じました。もちろんこれを買うかと言われると相当難しい商品だとは思うのですが、個人的にとても応援したくなる野心的な製品であることは間違いありません。あとちょっとで化けそうな予感はあるのですが、そのキラーコンテンツが何なのかがつかめませんでした。携帯、iPhone、Androidあたりとの連携はおもしろそうな予感はするのですが。うーん、難しいです。