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FutureInsight.info

AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

麻倉怜士氏の提案したソニーらしいプロダクトについて考えてみた

麻倉怜士氏の以下の記事は最近のソニー再建計画を扱った記事の中で真っ正面から何かと話題にされがちな「ソニーらしさ」という概念を論じようとした労作だと思う。

ここで麻倉怜士氏のSONY論に対しては特にコメントせず、以下の麻倉怜士氏が提案したプロダクト・ソフトウェアに関して考えてみたいと思う。

(1)iTunesでは絶対にできないDSD(ワンビット)、もしくは192kHzサンプリング/24ビットの圧倒的な超高音質配信
(2)その辺の“超解像モドキ”を蹴散らす、圧倒的な解像力向上のスーパーDRC(デジタル・リアリティ・クリエーション)
(3)フレキシブル有機ELのVAIO
(4)有機ELのシアターテレビ
(5)人の目のダイナミックレンジをそのまま再現するディスプレー
(6)4K×2Kテレビ(東芝がやると言っているのに、なぜソニーはやらないのか)
(7)全ての過去番組を見ることができ、全部のチャンネルが録れ、全部のチャンネルを活用できる「全録コクーン」

(1)iTunesでは絶対にできないDSD(ワンビット)、もしくは192kHzサンプリング/24ビットの圧倒的な超高音質配信

超高音質配信であるが、超高音質配信を行った時点でそれはCDを超える音質を持つことからかなり強いDRMをかける必要があるだろう。ということは当然再生可能なプロダクトはWalkmanやPS3のようなDRMを搭載した機器に限られる。現在のWalkmanに高音質音楽を搭載しても喜ぶ人はわずかなオーディオマニアだけだろう。PS3にはまだAV機器としさらなる発展の可能性があり現にSONYはそちらの方向に舵を切っている。

(2)その辺の“超解像モドキ”を蹴散らす、圧倒的な解像力向上のスーパーDRC(デジタル・リアリティ・クリエーション)

モドキが東芝のREGZAを指しているなら、あれで充分だと思うけど。また、DVDに対して行うアップコンバートということであればPS3以上のものを作るのはなかなか難しいのでは。個人的には、そこまで魅力を感じない。

(3)フレキシブル有機ELのVAIO

これは欲しい!Type Pに搭載してくれたら即買いしても良い。

(4)有機ELのシアターテレビ

さすがにこれは開発するんじゃないでしょうか。将来的に開発しない理由があるのなら教えて欲しい。

(5)人の目のダイナミックレンジをそのまま再現するディスプレー

これは有機ELの発展で実現する方向でいいのじゃないのでしょうか。

(6)4K×2Kテレビ(東芝がやると言っているのに、なぜソニーはやらないのか)

これは単純に映像ソースの問題なので、映像ソースがそろってきたらもちろんやるでしょう。

(7)全ての過去番組を見ることができ、全部のチャンネルが録れ、全部のチャンネルを活用できる「全録コクーン」

要はスパイダーをSONYが作るかどうかという話だと思う。

麻倉怜士氏はスパイダーを絶賛してるし、僕もこの方向性にはかなり未来を感じるけど、問題は値段。これから開発するとしたら地デジを対象にしないといけない。そうなると録画時間がアナログ放送と比較して劇的に現象する。たぶん、過去の番組というのは1ヶ月くらいさかのぼれることを想定してるんだと思うけど、そうなるとかなり割高になるだろうなー。30万円の日本でしか通用しない機器を作って、それがどれくらい売れるかと考えるとなかなか難しいんじゃないでしょうか。

まとめ

そんな訳で有機ELとPS3、PSPがまさに麻倉怜士氏の望むSONYの未来を背負っているんじゃないでしょうか。そう考えたからこそ、ストリンガーCEOも「ネットワークプロダクツ&サービス」と「コンスーマー・プロダクツ」に分けたのではないかと。

おそらく麻倉怜士氏が描いている未来には無条件に日本限定のものがかなり含まれてしまっていると思う。(1)とか(7)とかはまさしくそれ。そこを切るか、日本市場に特化したスペシャルな製品を作るかという部分はSONYという規模の企業がその体力を維持するためにどこまで割り切れるかという部分があり、たぶん今の経済状況でそちらの方向に舵を切るのは難しいので、今は現状の持ち駒を最大限利用するために現状のシフトを取ったと解釈するのが正解なのではないかと思います。