過去に以下のエントリーを書いたことでもわかるように堀江貴文氏について興味津々です。
あのエントリーのブクマコメントやTwitterなどの反応を見ると堀江貴文氏を有罪と考えている人と特に有罪ではないだろと考えている人がいる事がわかります。詳しく調べたわけではないのですが、ちょっと知っている範囲だけでまとめてみましょう。
堀江氏は有罪ではないor懲役刑までは行かないよ派の人々
ひろゆき(西村博之)
以下の著作でも述べていますが、2ちゃんねるの管理人のひろゆき氏は堀江氏は無罪でしょor懲役刑までは行かないよ派です。
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数年前、はてなの社長である近藤さんが「今突然1億円が欲しいと思ったら、宝くじを買うか、サービスを作って堀江さんに売るしかない」とおっしゃっていましたが、面白いものを作り出す才能がある人にとって、堀江さんが逮捕される前であれば、ライブドアにサービスを売ってお金を稼ぐという一つの手段がありました。
当時のライブドアが様々なサービスを買っており、何人もの一億円プレイヤーが産まれたことは知っていましたが、当時のベンチャーの感覚はまさしくそんな感じだったんですね。あんまりそういうことをしなそうなはてなの近藤さんがそのようなことをおっしゃっていたなら、当時のexit戦略の代表的なものだったのかもしれません。これってシリコンバレーのベンチャーがGoogleに買収されるのと同じ構図ですよね。あの、ひろゆき氏のコメントなどは以下のニコ生などでも詳しいです。この動画相当おもしろいのでおすすめです。
サイバーエージェント 藤田社長
以下のエントリーを読むとサイバーエージェントの藤田社長は無罪でしょor懲役刑までは行かないよ派なのかと思います。
でもこの本を読むと、(この人、どうして逮捕されて有罪判決なんだろう?)という感想をもつ人が多いと思います。
堀江さん本人があまりに正直で率直で、犯罪を起こしそうなタイプには見えないからです。それはブログ からも伝わってきますが、本人に直接会っても少なくともそれはその通りです。
もともと個人的にも仲の良い間柄だったということもあるかと思うのですが、頻繁に会っているような人達は総じて堀江氏は特に違法性はないと考えている人が多い印象を受けます。
堀江氏は有罪だよ派の人々
ウノウ社長 山田進太郎氏
これはちょっとびっくりしたのですが、ウノウの山田進太郎氏は明確に堀江氏のことを有罪だと考えているようです。
1.すべての取引は(当時の法律に照らし合わせれば)違法性はない
2.一部は「知らなかった」という道義的責任を感じから社長辞任したが、刑事責任はない
ということのようです。1.については、会計的には1つ1つの取引に違法性がなくても、全体として作為的に利益を作り出すこと自体が粉飾なので、明らかに違法です。2.については、エンロン事件などでは知らなかっただけで無期懲役になったりしており、粉飾には刑事責任がある、というのが世の中の流れだと思います。
ここまでしっかりと違法性があり刑事責任もあると述べている人は実はネット業界では珍しいのでぜひ詳細をお聞きしたいところです。
SBI 社長 北尾吉孝氏
この人はライブドアがフジテレビを買収しようとしたときにフジテレビ側のホワイトナイトとして現れたことで有名になりましたが、検察による摘発後、たびたび後援会などでライブドアの違法性を訴えていたようです。この辺りの記述は堀江氏の著書「徹底抗戦」にも記載されています。また、北尾氏に関しては堀江氏が自信のブログでも以下のように訴えており、ちょっときな臭い感じですね。
まとめ
堀江氏は有罪だよ派の人々にあえて書きませんでしたが、マスコミやそれに付属するコメンテータはおおむね堀江氏は有罪だよ派です。森本卓郎氏などは鬼の首をとったように堀江氏の有罪を訴えていました。しかし、結構ネット業界で堀江氏に違法性があり、有罪であると考えている人もいるようなので、結構意見が分かれているところなのだと思います。ただ、こういう意見が分かれてしまうようなケースに関して懲役刑にしてしまうというのはどうなんだろうと個人的に思うところです。ただ、前回のエントリーをまとめてみて堀江氏を「豚」というような品性のない単語で罵る人も多いようなので、結構人によってアンビバレントな感情を抱く部分なのかもしれません。