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FutureInsight.info

AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

Web業界が死にゆくフェーズに入ってしまったという言説に関して

ちょっと前のエントリーですがid:ramyanaさんのエントリーに以下の言説がありました。

IT/Web 業界はちょっとずつ死んでるんだなーということをあらためて感じました。
(中略)
これ読んだときにあー、まさに IT (私の場合だと Web) 業界が同じ状況だなぁと思ったり。ゆっくり死んでいるという肌感覚が去年の中頃から強く感じていて、また梅田さんと直接話すことで納得感もあり。

これ、ちょっと気になったので考えてみました。ここでのWeb業界はWebサービスを提供することを指していて、ITや組み込み業界は意味してませんのであしからず。

まずはゲーム業界

僕は仕事的にはWeb業界にそもそも所属していないので、この死にゆく感覚っていうのが完全にはつかめないのですが、その前に任天堂の岩田社長が言っていてゲーム業界の「ぬるま湯のなかにいても、ゲーム業界全体がゆっくり死んでいくだけだと思ってましたから。」という感覚は非常によくわかります。
DS、Wiiが出る前のゲーム業界の姿ってドラクエ、FF、ウイニングイレブン、その他のビッグタイトルは毎年コンスタントに売れるけど、それ以外のレイヤーが存在しなかったので裾野や対立軸が存在しなかったんですよね。つまり、ゲームという単一のレイヤーがあって、その中で同一ジャンルのゲームが覇権を競い合っていた状態です。これは結果が出てしまった今だから言えることですが、裾野が狭い分野は衰退します。よくわからないもの、これはさすがにないだろというモノも含めて併せ持つ、厚みを持たせることが非常に大事な気がします。その点で、Wii、DSが現れたことで、少なく見ても「ゲームしない人たち向けゲーム」、「カジュアルゲーマー向けゲーム」、「ヘビーゲーマー向けゲーム」みたいな市場が鮮明化した。それはつまり今までゲームをする対象じゃなかった人がゲームをするカテゴリに入ってくれたおかげで、いままで漠然と「ゲームをする人」っていうカテゴリしか存在しなかった部分の裾野が広がった訳ですね。もちろん、そのための弊害もたくさん出てきてしまった訳ですが、少なくとも動きのない、裾野の狭い状態よりはずっといい。カテゴリが複数になったことで、ゲームという業界の中でまた異文化交流が産まれる可能性が生じた訳です。この異文化交流の可能性が非常に大事で、だれかがリスクを取らないとこの可能性が生じないんですよね。
そんな中、ビッグタイトルが通用しにくくなったことで、現在発生している問題に関しては切込隊長の以下のエントリーが非常に示唆に富んでいるのでおすすめです。

あと、ゲーム業界で面白いといえば、ゲームライターの小野憲史さんのブログもおもしろいです。

特にこのエントリーは必読ですね。この違和感をどのように分析するかが、重要だと思います。

まぁ、そんなわけでいろいろ問題もありますが、結構ゲーム業界の先行きはそんなに心配してなかったりします。楽観的ですが。

それではWeb業界ではどうか

冒頭でも書きましたが、あまりWeb業界に関する感覚がないので、外したことを書いてしまうかもしれないのですが、Web業界における裾野、層の厚さ、対立軸っていうのをどのように定義するかがポイントな気がします。これをうまく定義できないと、テレビや雑誌みたいに本当に縮んでいくんじゃないかと。
じゃー、Web業界ではそれが何かというと、長期的に見たら如何にリアルとWebがつながっていくかの部分だと思うんですよね。そういう意味ではid:ramyanaさんもおっしゃっているとおり、iPhoneがその架け橋になる可能性はある。だって、もしiPhoneのコモディティ化が今のiPodくらい十分に進んでしまったら、携帯電話としてiPhoneを持つことが普通で、他の携帯電話を持つことの方がコストが高くついてしまうような社会がくる可能性もあるわけじゃないですか。次の次の世代くらいのiPhoneで、世界的にみたら(日本はよくわからんです)そうなってしまう可能性って普通に50%くらいある気がしませんか?iPhoneは他の携帯電話よりも大量生産されるため、他の機種と比べて圧倒的な価格優位性を持ってしまう可能性です。このあたりのことを考え始めると、Web業界の対立軸というか裾野もこっちの方向にあるのかなっていう気がしないでもないです。まぁ、散々言われていることですが、その可能性には期待してしまいますよね。

まとめ

業界が死にゆくフェーズに入ったという言説に関して、ゲーム業界とWeb業界について考えてみました。iPhoneはどちらの業界にとってもキーですね。ちょっと思ったことを書いただけのとりとめのないエントリーになってしまいましたが、おもしろいテーマなのでまた機会を見つけてアップデートしていきたいと思います。