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FutureInsight.info

AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

ネットが退屈だと感じる根本的な原因について

最近ネットが退屈だという話を耳にします。前回のエントリーで読んだ、「Web業界が死にゆくフェーズに入ってしまった」という話もその一つでしょうか。

そういえば、id:shi3zさんのTwitterでも以下のようなことをおっしゃっていました。

  1. Ryo Shimizu
    shi3z ネットはこんなに退屈でいいのか
電脳空間カウボーイを聞いている方はご存じですが、ポッドキャスト内でもこちらの方々は頻繁にこの系統の発言ををのりでしゃべっているので、これもその系統かと思うのですが、それでもネット業界でもっとも面白そうなことをしている人が上のようにおっしゃると言うことはそれなりの理由があるかと思います(無いかもしれません)。なので、その辺りをちょっとネットが退屈だと言うときに良く聞く理由ごとに分別して考察してみようと思います。

はてなブックマークつまらないよ説

これはたぶんはてなブックマークの「最新の人気記事」を見て、このようなことを感じているのではないかと予想します。確かにはてなブックマークの「最新の人気記事」はCSS、ライフハック、便利ツールみたいな記事が非常に多い。ぼくも、「吹き出し効果を作るCSSの記事何度めだよ」とか「ライフハックとかもういいよ」みたいな感覚をよく持ちます。最近は人気記事あんまり見ていません。
でも、これって仕方ないですよね。人気記事というものは、その記事を閲覧したユーザがブックマークすることで誕生する訳ですからどうしても、誰にでも関係しそうなネタが強い。その強いネタがはてなユーザにとってはCSS、ライフハック、便利ツールみたいなものな訳です。僕もyumのメモ記事が250ブックマークに達したときはびっくりしました。

なので、はてなブックマークの人気記事ばかり見てネットつまらないと感じている人は、そもそもはてなブックマークの人気記事は多くのユーザにとって関係のありそうなトピックであることは保証するものの、それが面白さを保証してくれる指標ではないということを認識するのが良いかと思います。
では、どうすればいいかというと、コンテンツのおもしろさをコンテンツを選定してくれるユーザに求めることができます。例えば、ネットウォッチャーで有名なid:otsuneさんのはてなブックマークなどは良質なネットコンテンツ、炎上ネタの山です。他にも、id:miyagawaさんはゲーム関連、CanCam関連(特に徳澤直子)が非常に強いし、id:FUKAMACHI先生のブックマークは非常にタグが面白い。id:kokokubetaさんのコメントはいつも新鮮な驚きがあります。これらの面白いコンテンツをブックマークしているユーザを捜して、その人をお気に入りに登録し、自分のブックマークのRSSを購読するというのがはてなブックマークをおもしろくする第一歩かと思います。お気に入り機能かなりつかえますよ。

そもそもネットのコンテンツ自体がつまらないよ説

こちらの意見の方が最近は良く聞きますね。つまり、ネットに掲載されているコンテンツ自体がつまらないという話です。個人的には、ネットにあるコンテンツがつまらないとはあまり感じないのですが、コンテンツが多すぎて探すこと自体が面倒だなと感じることはあります。
例えば「マンガ」というジャンルに対して、「マンガ最近つまらないよー」ということであれば、それは一蹴できる訳です。今よりマンガコンテンツが充実している時期はない、と。それはマンガは基本的には雑誌に掲載されないと発表されないので、チェックできる範囲が巨大化することはない。むしろ、最近は出版不況で狭くなってきている。よって、観測範囲がある程度狭く、だいたい全ての注目すべきマンガは網羅出来ているという実感があるので自信を持って「マンガは面白い」ということが、あるメディアに対して言えます。
しかしながら、ネットはマンガと違って掲載可能なメディアの範囲が膨大で、さらにその質を担保するようなシステムもない。Googleも正しい情報は返してくれるが、おもしろい情報を返してくれる訳ではありません。さらにここ数年は観測範囲もPCユーザの増加で増え続けた訳ですから、こちらとしても「ネットつまらないよ」と言われてしまうと、「たぶんこの人はネットのつまらないコンテンツしか見てないんだな」ということを考えるものの、それ以上の反論がなかなか難しいです。観測範囲をもっと広げろというのは簡単ですが、誰しもがRSSリーダで1000フィードも読める訳ではない。ぼくも登録フィードが500を超えてからは、新規のフィードを登録する際は、不要だ、つまらないと思うフィードを消して、フィードの全体の質を高める方にシフトしています。
あと、日本のネットの社会的問題として大企業に所属する実力のある人があまり発言していないということがあります。そもそも所属を公開することが禁じられていることも多いですね。なので、肩書きからコンテンツの質を判断することも難しく、自分の努力でおもしろいことを書く人を探し当てる必要が生じます。
例えば、昨日のエントリーで紹介した、ゲームライターの小野憲史さんのブログなどはゲーム業界に関して、いま一番面白い書いているブログなのではないかと思うのですが、これに出会うのは非常に難しい。だって、タイトルが「日々つれづれ」ですよ、「日々つれづれ」。これでタイトルにゲーム関連を連想する単語が一つでもあれば、いいのですが、そういうのもない。僕はこのブログを発見したのは、ニュースサイトを見ていたらおもしろいGDCレポートを書いていた人がたまたま小野憲史さんで、Google検索を行い、このブログにたどりついたわけですが、このステップは普通の人には相当きびしいですよね。だって、普通GDCレポートとか読まないですし。
まぁ、そんなわけで、「そもそもネットのコンテンツ自体がつまらないよ説」はネットの構造的問題が多分に影響している気がします。この問題もやはり人ですね。信頼できる良質なコンテンツを作れる人を如何に見つけるかに全てはかかっていると思うのですが、この部分が非常に難しい。Twitterでだいぶそれが変わってきているような印象も受けますが、まだまだ参加人数も少ないですし。なので、このあたりは結構最近のWebの課題なんじゃないかと考えています。

まとめ

あまりにも長くなってしまったので、この辺で考察はストップしますが、ネットがつまらないと言われる理由について考えてみました。両方とも如何におもしろい人を見つけるかにかかっている部分があり、その部分を担保する仕組みが今後重要なのではないかと考えている次第です。ただ、何事にも面白さを見つけることができないという人もいるので、じつはそんなに多くない意見なのかもしれません。今度、TopHatenarのid:kaisehさんとご飯を食べるので、このあたりのことを議論してみたいと考えています。