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FutureInsight.info

AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

日本男性から女性を引っ張る力がなくなった理由のその後

以下のエントリーの発端となった後輩Tから直接コメントがありました。

非常に刺激的な大作で、読まれないのも惜しいので、そのまま紹介しておきます。

「そういう男がいないことが不幸なんだ」と管を巻いた責任をとって(?)、きちんと考えを表明してみようと思った後輩Tです。こんばんは。
id:gamellaさんのいうことにも一理あるなあと思います。
ただ、これが主たる理由であると考えるかというとまた別で、他のひとも言っているけど「女が社会進出したから」「男は変わってない」、これに尽きるのではないかと思います。
世の中には男女問わず、支配欲をもつひとも被支配欲をもつひとも居ます。あるいは両方をもつひとも少なくないでしょう。そうして彼らはパートナーを支配下におくことや、パートナーの支配下にはいることに一定の価値を見出しています。異性愛者である男性が異性愛者である女性を支配下におくという状態を、ここでは「男が女をひっぱってる」状態であると考えようと思います。さてここで今回の話ですが、戦前の女性は選択の余地なく男性の支配下にありました。そこにGHQが来てイエ制度を破壊し、女性を支配から解放します。私は20代半ばの女性ですが、戦後に婚期を迎えた祖母は突如として与えられた自由を半信半疑ながら娘に伝え、その娘は今度は確信をもって自由の存在と尊さをそのまた娘に吹き込みました。概ねそうしてかたちづくられたのが私という世代です。
こうして支配下から解き放たれた女性たちの内にも当然ながら支配欲をもつひとがいるし、被支配欲をもつひともいます。支配欲をもつ女性は大して困らないのだろうと思うのですが、大変なのは被支配欲をもつ女性です。彼女たちは解放を称え自由を謳歌し、「男が既得権益まみれになってるのはオカシイでしょ」と権利を声高に主張して生きているうちに、ある日ふと気づくのです。あれ、自分のなかには支配されたいという欲求があるな、と。
そこであたふたと自分を支配下におく存在を探すわけですが、困ったことにこれがなかなか見つからない。制度としてのイエという大義が崩壊している以上、大半の男たちはまず自分が女を支配することを当然と思っていないし、支配しようと思っても制度の後押しがないために容易くは成し遂げられないからです。
こうしてただでさえ支配・被支配の関係が成立しづらくなったのに、さらには野犬化した飼い犬が餌を取る能力を身につけるがごとく、解放を謳歌し支配とともに庇護からも抜けた女たちは逞しい生存能力を身につけてしまった。学歴も付ければ職も収入もと女性たちは飽くなき欲求に触手を伸ばしはじめます。これらを手に入れると被支配の欲求を満たしてくれるひとはそうそう見つかりません。メガテンで言うとイエの支配下につながれていた間はLv.2の弱小ピクシーだったのに、気がつけば軽くマハラギオンぐらい使えるようになっていた感じです。ついでにイエ制度の崩壊でヒーロー側の支配をeasy modeにしていたレベル補正が解除されてしまいました。つまり収入もあり大概のことは自分でできる女を口説き落として支配下入れようとしたところで、実力でその女より強くないと「もっと強くなったら話聞いてあげる♪」じゃーねーばいばーいとなってしまい、一昔前なら簡単に成立した支配・被支配の関係が成り立たなくなってしまったのです。
こうしてマハラギオンを使う悪魔は自分を仲魔にして支配してくれるヒーローを待ち焦がれているのに、なかなかその相手に出会えない。そこで「男がふがいないのがいけないんだー」と管を巻くようになります。これが、「男が女をひっぱってる」状態がなかなか成立しないということの正体だと思います。つまり男性はなにも変わっておらず、変わったのは社会システムと自由を得た女性なのです。こうなると経験値を積んだおじさんの支配下に入って物わかりの良い愛人になるくらいしか、支配してくれる強い男の安定した供給は望めないでしょう。
ま、益々結婚できないルートなんですけどね。
そうそう、宮台真司が言うには、近年は地理的隔絶が減ったせいで人間関係の流動性が増して、「このひとと上手くいかなかったら別のひとをみつければいい」が容易に達成されるようになったために友情も性愛もコミットが希薄になったそうです(「日本の難点」)。コミットしない関係には支配・被支配という濃厚な関係は馴染まないと思われるので、そういった解釈も面白いのではないでしょうか。

なんでここで女神転生の最強呪文「マハラギオン」が登場するんだろうと疑問に思った方、そこはとりあえず流してください。
この結婚できない女性、さらには離婚率の上昇という話は、日本に限らず先進国全般にいえるようです。このあたりの話はトフラーの富の未来の下巻にも取り上げられています。

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富の未来では今まで家長制度が色濃く残っていた韓国が、女性の社会進出が進んだおかげで、一気に離婚率が上昇した事例が紹介されています。まぁ、世界的に見ても女性の社会進出が進むと、結婚年齢が上がり、離婚率が上昇するのは間違いないようですね。
女神転生のくだりなどは非常に味わい深く、常々後輩Tにはブログを書くようにと言っているのですが、今のところブログを書く気はなさそうです。社会派女性ブロガーとして活躍(たまに大炎上など)してくれると思うのですが、残念です(笑)