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FutureInsight.info

AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

任天堂のイノベーション待ちという戦略はどうだろう

なんか最近ゲームの話ばかりですいませんが、いろいろ考えることが多くて今回もゲームのお話で。

iPadについて

iPadが発表され、iPadが次世代のゲームプラットホームとして、新たなユーザー体験を提供するだろう、というエントリーをいくつか見た。例えば、PS3で「まいにちいっしょ」を作っていたビサイド社長の以下のエントリーなどはかなり意欲的です。

しかし、iPadの10インチの手持ちスクリーンというのは、これまでのゲーム機の歴史の中でも体験した事のないデバイスで、携帯ゲーム機という範疇で考えるならば、型破りにデカい画面なんですよね。感覚的には、リビングの大型テレビと同程度の視野を埋めることができ、距離が近いため細かい文字も表示可能、しかもタッチパネルまでついているという、ゲーム機として夢の様な表示デバイスが搭載されている訳ですよ。そこには、まったくの新体験が待っているといっても過言ではなく、本当にわくわくします。

たしかにあのサイズのタッチパット液晶がユーザーの手元にあるという環境はいままでなかったなー。あえていえばDSi LLが該当しそうだけど(近くで見るとあれはまじででかい)、新たなタイプのゲームが提供されてくるのは非常に楽しみです。

ニンテンドーDSi LL ナチュラルホワイト
ニンテンドーDSi LL ナチュラルホワイト
おすすめ平均
stars大きくなって、見易い、使い易い。
stars高齢者向けのDS
stars色が…
starsDS年内に後継機の登場
stars子供用に買い足しました!学習ソフト専用です(笑)

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あと、iPhoneゲームが未だにソーシャルアプリのプラットホームになり切れていない理由を考えると、FLASHが使えないことと、アプリ認可までのイテレーションが長いことがあげられますが、この弱点も他方はAdobeがFLASHのネイティブ対応、もう一方はアップルがアプリ認可までのスピードを早めている現状を見ると、今後は解決していく課題であり、コンテンツホルダ0にとって、コンテンツを展開できる場所は、採算が取れる限り可能な限り多くしておきたいと思うはずなので、今後iPhone、iPad、iPod Touchがソーシャルアプリの強力な受け皿になって行くと思います。

日本のゲーム企業にとって、任天堂のイノベーション待ちという戦略はどうだろう

以下のエントリーでも書きましたが、コンソールゲームは市場のサイズを保つものの、今後伸びしろが期待できるのはソーシャルアプリだと思われます。

ただ、日本のゲーム会社はコスト的にも、体制的にもその波に乗ることがどうやら厳しそうです。2割のコストでアプリをローンチして、ヒットの前兆の見えたコンテンツに8割のコストをつぎ込むというのは、コンソールゲームと比較した場合に、その体制があまりにも異質なため、うまくなじまなそうだし、またそのような運営で日本企業が強みを発揮していくというのも難しそうだからです。
日本のゲーム会社がとれる戦略は現状二つあるとおもう。一つは前に書いた通り、EA、アクティビジョンに負けないポートフォリオを形成すろこと。これはビジネス的な王道です。こちらは過去のブログでも述べました。
もう一つありえると思っているのは、任天堂のイノベーション待ちという戦略です。といっても、これはかなり他人任せな方法なので、上場企業として威張れるものではないのですが、現状のゲーム会社の運営が難しくなっているところは、世界最大の据え置きプラットホームになったWiiで自社タイトルが売れないことがかなり大きいです。Wiiプラットホームで、その販売台数に沿った売上を達成することがもし可能だったら、多くの企業はかなり楽だったことは明らかです。ここで、ないものねだりをしてもしかたないのですが、Level 5などはこの任天堂のDSでのイノベーションにうまく乗ることが出来、手堅い躍進を続けることができたと思います。
任天堂が現在のソーシャルアプリの市場を次のプラットホームでかっさらうのは、今までの方向性としてあり得ると思います。その流れに一緒に乗る、言ってしまえば非常に単純ですが、ソーシャルアプリに打って出てもコストでペイしない、一定サイズのゲーム会社がとれるもう一つの戦略かと思います。ただ、任天堂は300万本売ったトモダチコレクションを作ることができるが、他の会社は作れない。この現状の差をどのように分析しておくか、というのがまずは課題なのかと思います。