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FutureInsight.info

AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

英語の公用語化はプロダクトだけを作る企業にとって必要ないがサービスを作る企業には今後必要なんじゃないか

腰痛と土日は育児でめっきり自分の時間が減り、気がつけばブログもpodcastの更新を抜かせば一ヶ月近く更新してませんでした。これはまずいと思い筆をとった次第ですが、最近一番気になった話題はユニクロと楽天の公用語化です。

よく英語公用語化すると英語しかできない人材が跋扈しだして、英語できないけど優秀な人間のやる気がスポイルされるという話がでてきます。これは全くもってそのとおりで、英語できないけど優秀な人っていうのは日本の組織に山ほどいるし、それらの人が英語公用語化された会社では活躍できなくなるという事態は容易に想像がつくわけです。
では、例えばプロダクトを作成する日本の一般的なメーカーだとどうでしょう。ものすごく適当に見積もって、日本の輸出メインのメーカーだと売上の比率はだいたい海外市場が8-9割、日本企業が1-2割くらいがよくある比率だと思います。日本でプロダクトを作ってそれを海外で展開する時、その8-9割の市場に到達するためのステップに日本語からの多言語化が他の地域仕様に変更する時に発生しますし、そのときに英語が公用語であればかなりスムーズに意思疎通がはかれることは間違いないと思います。まぁ、しかし、行ってしまえばプロダクトにおいて英語が公用語になるメリットはそれくらいです。そもそも最近は開発拠点を海外に持っているメーカーも多いので、日本側に英語のできるきちんとしたマネージャがいれば、英語を公用語にするメリットはあんまりないんじゃないかと思います。
問題は一般的に日本企業が不得意といわれているプロダクトとサービスを結びつける部分、特に開発者間のエコシステムを作る部分なのではないかと思います。例えば、フリーの開発者がアプリケーションのエコシステムを作るという行為一つをとっても、日本語でオリジナル情報が作成されるような開発環境を海外の人が利用するでしょうか?ここはかなり怪しいと思います。というかほとんど無理なんじゃないでしょうか?情報の発信源、開発者とのコミュニケーションが日本語に偏るエコシステムが世界的に成功するとはとても思えません。例えば、バグトラッキングシステムへの報告、公式ドキュメント、API仕様書のオリジナル、開発者間のコミュニケーション、このあたりが英語でない場合、それはもう世界的に成功するのは無理と諦めるべきでしょう。それくらい世界的な開発のコミュニケーションは英語ですし、どんな国の人もたとえネイティブじゃなくても、がんがん英語でコミュニケーションをとっています。
日本企業はどうしてiPhoneを作れないのか?というような理由をいろいろ並び立てるジャーナリストがいますが、もし彼らが述べているiPhoneの魅力の中に現状のiPhoneのエコシステムのことが含まれているなら、たぶん日本企業の公用語が英語でないことは大きな理由だと思います。もちろん、この問題にもいろんな対策を行うことはできるとおもうんですが、結構メインコミュニティが英語であるケースと日本語であるケースでは温度差が生まれやすく、Rubyとかそのあたりをどうやって克服してるんだろうなーっておもったりしている次第です。