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FutureInsight.info

AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

ニート革命再考

MG女史のニート革命(笑)を読んで、つらつらと考えたことなど。

このエントリーを読みながら、そういえば以前自分のニートの再定義が迫られているというエントリーを書いたことを思い出した。

こんな時代に求められているのは、NEETを指向するid:phaさんを上記エントリー欄のコメント欄のように非難することではなく、id:phaさんのようなある意味先進的なNEETに新たなNEETの再定義をしてもらうことだと思うんですよね。
10年代を控える今のタイミングで少しでも先進的なNEETの再定義をしておかないと、正直、今の働かない者の代表という社会不安をあおるNEET像では日本はもたないと思います。この点でid:phaさんにはすごく期待しています。

これを書いた当時は今のタイミングでニートの再定義を行わないと、若者の就職率が世界的に低下し、日本においても新卒の就職率が60%に落ち込む中で、ニートというあやふやな定義でこの層を扱うよりは、新しいレイヤーを大学と就職の間にきっちり定義し、その準備期間を肯定的に捉えたほうが良いのではないかと考えていた。

そもそも仕事がない

id:chikirinさんじゃないけど、今後も日本国内の仕事の数は減り続けるだろうし、今まで日本が根本的に取り組まなかった社会保障と教育コストへのバランスの悪さが、回り回って日本という国の体力を低下させはじめている。
こんな状況の対処療法として、日本学術会議から新卒の扱いを卒業から3年間に延長するのはどうかという提案がでてきた。アドホックとはまさにこのことで、もともと就職先がなくて困っているのに、それを3年間に伸ばしても、問題を三年間先送りにするだけである。そんなことより新卒という採用枠をどのように社会から取っ払うかの根本的な改善を考えたほうが良いのはだれでもわかる。しかし、言うは易く行なうは難し、本当に難かしい。
みんな気づいていると思うが、企業において特殊技能、知識を取り立てて必要とせず、人当たりさえ良ければ誰でもやっていける類の仕事は、子育て中の正社員や、スキルアップを放棄し、最後までその企業に居座ることを決めた正社員のバッファーとして極めて貴重であり、そんなところに新卒社員を振り分ける余裕などとっくになくなっているのだ。よって、とりたてて何かできることがあるわけでもない大学生が就職に苦しむのは明白であり、そんなことと無縁な最悪人月化して現金化できるエンジニアの採用はソーシャルゲームの流行もあってWeb業界で一気に流動化している。ただ、エンジニア以外の職種でこの人材の流動化が進むかといえばそれはかなり怪しい。というかエンジニアにかんしても一時のバプルである可能性はある。

そもそも文系カリキュラムがやばい

恐らくニート問題の問題の出発点でもあるのだが、今の企業が求める人材に一般的な文系カリキュラムで育まれるスキルが全く合致していない、という問題もある。社会が文系人材に期待しているのは、プロジェクト、組織の変化の核となることである。または、何かあたらしいことを「仕掛ける力」を持った人材だろう。別に文系カリキュラムをいまから企業が求める人材を育成するカリキュラムにしろなどとは言わないが、この「仕掛ける力」のスキルセットが求められていることに気づかないと、文系学生は一生懸命授業を受けることに労力を費やしてしまう。そんなこんなで文系のまま博士に行ってしまったてすでに学術的な仕事は限られてる。
工学系に関してはできるだけ真面目に授業を受け、論文を書き、プログラムも、可能なら勉強したほうが良い。工学系で授業を真面目に受けないというのは実用的な体系的な知識を学ぶことを放棄することにつながるわけで、これは単純にもったいない。エンジニアでさらに仕掛ける力を持った人は起業すれば良いし、それこそ鬼に金棒だ。
ただ、日本の大学で学べる文系スキルはやばい。それは確信をもって言える。

エリートニートというのは結局「社会に仕掛ける力」を持った人がたまたまニートを選んだということなのかも

で、ニート革命に戻るが、端的にいってしまえば、ニート革命の先に何を持ってくるか、というのがニート問題の本質で、エリートニートなどは、ある種の社会に仕掛ける力を持った人がたまたまニートになったという解釈が正しいのかな、と思った。なのでphaさんの生き方はあれを目指しましょうっていうよりは、あるスキルセットがあれば、こんな先進的なニートにもなれます、みたいなことでそれを目指すよりは実用的なスキルセットとしての「社会に仕掛ける力」をなんとか身につけるっていうのが王道なのかもしれない。その「社会に仕掛ける力」をどのように身につければいいのかって話は、僕自身知りたいくらいなのですが。