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FutureInsight.info

AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

プロも惨敗するならFXとか株でどうして儲けることができると考えてしまうのか

以下の2chまとめエントリーで知ったのですが、インヴァスト証券のリアルトレード!24グランプリというFXの著名人が参加したグランプリでほぼ全ての著名人が惨敗したことが話題になっていました。

たしかにこれが笑っちゃうくらいすごくて、参加した26名中17名がマイナスで、プラスの人もわずか数万円台のプラスが7名となっており、まともに利益が出たのが26名中2名という結果になっています。

どうしてこのようなことが起こるかというと、FXや株の取引の主流はコンピュータが行うアルゴリズム取引になってます。以下のWIREDの記事がわかりやすく説明してます。

アルゴリズム取引が産業界を席巻したのは10年以上前のこと。いまや新進ヘッジファンドの1台だけの机からゴールドマン・サックスの金ピカのホールまで、ウォール街で行われる取引のほとんどをコンピューターコードが行っている(コンピューターを使った超高速取引は全取引の約7割に上ると推定されている)。市場の浮き沈みを決めるのは、最良の情報を、あるいは抜け目のないビジネスマインドを競い合うトレーダーたちではなく、潜在的な利益の微かなシグナルを感知するために延々とデータを読み込み続けるアルゴリズムになりつつある。

これは金融工学を駆使して、確率的に利益があがる可能性が高い状態にある銘柄がなったときに、その銘柄が利益の上がるか上がらないか半々になるところまでアルゴリズム的に買ったり売ったりする手法で上記のような人間が偏った情報による判断で行う取引こそがアルゴリズム取引の狙い目となっています。もちろん、このアルゴリズム取引も万能ではなく確率的に想定できないような出来事に対する耐性が著しく低いことが問題で、この点は以下の「ブラック・スワン」という本にかなり詳しく記載されています。

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現在、アメリカ市場で評価の高いヘッジファンドもリーマン・ショックというブラック・スワンを見事に読みきった人が多いですね。
昔はFXや株はゼロサムゲームだから、勝つ人もいれば負ける人もいるという認識の人が多かったと思いますが、現在はアルゴリズム取引を行うことができない、もしくは仮にアルゴリズム取引ができたとしてもファンドと比較して有利な専用回線を備えていない人が参入した場合、ゼロサムどころか負ける確率の方がかなり高いはずです。
ただ、どうしても自分は勝てると思う人が多いようで、これはきっと多かれ少なかれ「自分は特別だ」と考えているんですよね。ただ、「自分は特別だ」と考えることこそが普通の人であることに気づいたほうが良いですね。
なので、簡単にまとめると、

  • FXはやるな
  • 株はやるな、もしくは、市場自体が成長している国、地域に長期で投資しろ

ということでファイナルアンサーなのではないかと最近は思っています。もちろん、自分が勝算があると思っている人が参加するのは自由なので止める気はさらさらないのですが。