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FutureInsight.info

AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

週4時間働くだけで済む体制をどうやって構築するか - 「週4時間だけはたらく。」その2

ティモシー・フェリスの「週4時間だけはたらく。」を取り上げた最初のエントリーが非常に閲覧数が伸びているのですが、はてぶ・Twitterの反応は「フルタイムで働いても300万円いかない」というものと、「完全に同意」の両極端に分かれており、非常におもしろいです。

まず、大前提として、この本に書かれていることはエッセンスとしてはいろいろ利用できますが、最終目標である週4時間はたらくだけで済む体制の構築は日本企業ではほぼ達成不可能なので、本自体はほぼネタとして捉えたほうがいいです。ただしネタとしては非常におもしろいことも事実です。

「週4時間」だけ働く。「週4時間」だけ働く。
ティモシー・フェリス 田中じゅん

青志社 2011-02-03
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なぜ、日本企業では達成不可能というかというと、週4時間だけ働く体制の根幹は、企業勤めの場合、在宅勤務を勝ち取ることが出来るかに関わっています。なぜオフィスから開放される必要があるかは以下の通りです。

オフィスから開放されないと、あなたが4倍の生産性で働いたら、8倍の仕事をしてくれと言われる。この倍々ゲームからまず抜け出す必要がある。

つまり、オフィスで生産性をあげても、大量の仕事が降ってくるだけで、自由時間は全く増えないのですね。よって、在宅勤務をまずは勝ち取る必要があり、在宅で可能な限り少ない時間で最大の成果をあげることを模索する必要があるのですが、もうこの時点で日本企業だと無理じゃありませんかね?すくなくとも僕は在宅勤務を勝ち取れる気はしません。ただ、ティモシー・フェリスが提唱する方法自体は非常におもしろいので紹介してみます。幾つか本当に役に立ちそうなことも書いてありましたが、それは別におもしろくないので、適当にはてブ上位のライフハックエントリーでも読んでください。この本のおもしろさはそんな役に立つ部分じゃないのです。

インドの重役秘書サービスを活用して可能な限り仕事をアウトソーシングする

この本を読んで真っ先に驚くのはこれでしょう。この本ではバンガロールにあるBrickworkというリモート重役秘書サービスを提供している会社が紹介されています。この本で紹介されているインドのリモート重役秘書は5人チームで動き、その取りまとめ役にコンタクトしてタスクをお願いするような形で利用します。
コストはかかった仕事に対する時間への時給で換算され、およそ時給4ドルから15ドル。15ドルは海外有名大学のMBAを取得した人間がこなすような課題もクリアしてくれます。頼むことができる仕事は以下のようなものです。

  • 文字おこしなどの文章作成
  • アポ取りなどを含むスケジューリング
  • プロのデザイナーを必要としないWebの更新作業
  • 対象会社の財務調査
  • 市場調査、業界調査
  • プレゼン資料作成
  • ビジネスプランの作成
  • サーチエンジン最適化
  • レポートやニュースレターの作成

もちろん、インドなので英語利用が前提であり、日本で活用するのは難しいと思いますが、たぶん僕らが想像するよりもっとずっと大きい範囲の仕事を彼らは行うことができるのだと思います。企業的には情報管理の決まりなどがあるし、英語の壁もあるので、たぶん重役秘書サービスを活用するのは日本では非常に難しいのですが、このようなサービスの活用の仕方を追求するのは非常におもしろそうです。ただ、質の良い重役秘書サービスを見つけることはかなり難しいので、その部分の見極め方がポイントとなってくるとのことです。

週4時間働く体制の体制の肝

さて、週4時間働く体制の肝はこのアウトソーシングにあります。この600ページの本に書かれている前半の方法論の部分を僕なりに要約してみます。

インドの重役秘書サービスにこだわらずに徹底的に自分の仕事をアウトソーシングすることを考えるのが肝です。特に自分のビジネスを持っている人なら、そのビジネスが自分なしでもどのようにうまくまわるかを突き詰めます。そして、メールに対しては自動応答サービスを活用して、本当に必要なメール以外は受け取らないようにします。そうすると、アウトソーシング先の秘書のチェックを抜け、それでもなお自分で決断する案件だけ連絡がくるようになります。この案件にだけ対応するようにすると、これがだいたい週4時間です。

もちろんいろんなテクニック、考え方、ノウハウが本には記載されていますが、だいたいこんな感じです。いろいろ紹介したいネタもありますが、まずはざっとこの本の前半部をまとめてみました。
後半部はプチリタイアの仕方など、では時間を手に入れてから何をするかが記載されていますが、機会見つけてそれらの中でおもしろいネタを紹介したいと思います。