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FutureInsight.info

AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

カナダ/バンクーバーで暮らすエンジニアのライフスタイル

みんなでライフスタイル

以下のスタートした「みんなでライフスタイル」プロジェクトの第3弾です。

まとめサイトはこちら。

今回回答いただいたのは、ノキアのバンクーバー支社で働く@parchanさんです。バンクーバーといえば、幾多の世界で住みやすい国アンケートのNo.1の常連国ですから、興味のある人も多いのではないかと思います。

簡単な自己紹介と海外に移住した理由を教えて下さい。

初めまして、@parchanと申します。いつもブログを愉しく拝読させて頂いております。(一部プライベート情報なので割愛)
3年半前にノキアのバンクーバー支社にて現地採用され現在に至ります。結婚を目前に控え、当時の極限的な忙しさとその後数年のワークライフバランスを考慮したところ最善の選択に思えたため短期的な海外移住を決意しました。

僕の直接の知り合いではないのですが、@umitanukiの友達の@parchanさん。短期的な海外移住という選択は、これまでの事例と異なっている部分だと思います。

現地に移住してみてはじめて気づいた、日本で制度的、文化的な理由によりライフスタイルが縛られていることがあったら教えて下さい。

どちらかというとドMでして縛られている方が好きなので、良い悪いという観点を除いてあえて申し上げるとやはり雇用に関する考え方が緩いのは確実です。

同僚のエンジニアの中には同じ職場の中で過去4年間にPermanentのポジションにも関わらず3回もレイオフされていたり、レイオフされたと思ったら出会いを求めてバンクーバー五輪の交通整理のボランティアをしていたり、自主退職パッケージの募集がかかると喜んで速攻退職して独立したかと思ったらしばらくするとまた別の会社に就職していたりと、不安定さに対して社会も当人もとても寛容です。また、少なくとも私のまわりでは総じて皆ポジティブで、そのような境遇を正当化するのがとても上手です。

雇用に関して、日本がナーバスになりがちなのは、アイデンティティが会社に紐付いてしまっていたり、そもそも転職するよりも長く働いた方が待遇が良くなり続けるという給与制度にある気がします。で、この不安定さを受け入れるというのが、今後重要な要素になってくる気がしますね。つまり、変化に対して寛容になるというのは、不安定さも受け入れるということですから。

日本では達成することができなかった、現地に行って良かったと思われる点、海外生活の楽しい点などがあったら教えて下さい。

労働時間は圧倒的に少ないです。事情があれば家から働いても問題ありません。賃金あたりで換算すると求められる仕事量も前職の百万分の一くらいです。

そのような環境で、結婚直後から初出産に至るまで、家族で共有できた多くの時間は得がたいものであったと思います。

その他に、様々な国の人達や文化、考え方と触れ合えるですとか、汗かきな自分でさえクーラーがいらないですとか、夏は遅くまで明るいので仕事を上がってからゴルフに行けるですとか、冬は職場から30分でスキー場に行けるとか色々ありますが、これらはきっと海外旅行というかリゾート的な価値に過ぎない思っております。

労働時間少なすぎ、、、、前職どれだけ忙しかったんでしょうね。僕も今育児のまっただ中ですが、子どもが小さい時に一緒にいてあげる時間というものはすごく大事だと思います。

逆にここは日本の方が良かったという点、現地だとこれは達成できないだろうなと思われる点があったら教えて下さい。

元々、自分にとって合気道が大きなウェイトを占めており、故郷の神戸の道場に通いたいがために大学卒業後の職場を関西に探したという経緯があります。そのような地域に根ざしたコミュニティーとの繋がりは海外に持っていけるものではありませんしインターネットも役立ちません。

私事ですが、家庭も落ち着いたのでそろそろ神戸に帰ろうと思って仕事を探しています。

たぶん、僕も移住した時に一番ネックになりそうなことはここなのかな、と思いました。というのも、たぶん日本語かつ日本人って、良くも悪くも意思が疎通できすぎるのだと思います。サンフランシスコでこの前@umitanukiとご飯食べた時に言っていたのですが、アメリカにいると基本的に日本人と日本語で話すような相手の考えていることまで完全に読み取れるようなことはなく、どうしてもコミュニケーションミスが発生してはいけないときは原則案件管理システムなどで文字でコミュニケーションするそうです。これは仕事だけではなく、普通の地域コミュニテイでもそうで、日本人が日本人と交わしているコミュニケーションの方が、移民や異なる人種があるまる社会では外れ値みたいなもので、みんながすくなくとも友好的であるという前提にたたないとそもそもコミュニケーションが成立しない、というような一面があるのだと思います。
日本にはこのコミュニケーションの濃さが息苦しいと思う人も多いと思いますが、僕とかはそういうのは全然大丈夫なのですが、自分が今まわりの友達と交わしているコミュニケーションが実はとんでもなく濃密なものであるという可能性も考えてみる価値はあるかと思います。

日本と現地でライフスタイルの多様性を実現する上で大きな違いとなっているもの、日本では導入されればいいと思っている具体的な事例があったら教えて下さい。

ございません。多国籍で価値観が様々なので世間の目が気にならない、ということは言えるかもしれませんが、気にする気にしないも結局は個々の考え方次第でしょうし、会社や社会のサポートに依存しようとする限りライフスタイルは制約されてしまうのだというのが私の理解です。

そうですね。海外行く人って、そもそも独立自尊の考え方多いと思います。

現地にいても、これは日本と変わらず、個人の力で達成すべきこと、むしろ日本よりも重要視されることがあったら教えて下さい。

私の場合、膨大なプライベートの時間が得られた半面、職場で経験を得るチャンスも大きく失われましたので、腕を磨き続けるという点においては、自己責任の度合いが大きくなりました。

また、会社に対してニュートラルな関わり方を保つ以上、自分のアイデンティティは日頃から明確に意識出来るようにしておかないと、切り離されたときにピボット出来なくなってしまいそうです。

この部分って、逆にいうと日本ではなぁなぁにされている部分でもあると思います。日本は腕を磨くことが給料を維持することに直結していないのですが、業種によっては激務によりそれが間接的に保証されているという一面もあるかと。会社とニュートラルな関わり方になることも海外に移住する上で日本とことなる大きなポイントになりそうですね。

まとめ

カナダ/バンクーバで暮らすエンジニア@parchanさんのライフスタイルを紹介しました。いくつか大事な示唆があり、それは地域や友達とのコミュニケーションの濃さ(特に非言語部分)、自由と不安定さのバランスなど考える点が多いと思います。あと、生活コストの質問なども入れておけば、実際に移住考える人の参考になるのかなー。
ご意見、ご感想などもしあれば、Twitterやっているので、@gamellaに送っていただければ。あと、よろしければ海外在住の方は以下のアンケートにお応えください。