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FutureInsight.info

AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

現世代最強のノマド高城剛が語る日本のメディアの問題点

以前からたびたび述べている通り、高城剛が好きで、有料メルマガも購読しています。以下の新著も早く読みたいのですが、品切れが続いており、つらい日々です。

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高城 剛

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品切れのページを見る度に「宝島社、しっかりしてくれ」と思っているのですが、先週の有料メルマガで高城剛が日本のメディアの問題点をかなり網羅的に語っており、これがなかなかおもしろく、個人ブログでの引用に関して「また、商用目的ではない個人ブログやSNSでの引用は、出典を明記いただければ、問題ございません。」と記載されているので、有料メルマガというこで、全文引用は避けつつ気になったポイントをピックアップしたいと思います。
以降の引用文は基本的に「高城未来研究所「Future Report」Vol.038」から引用です。BLOGOSの編集の皆様、引用条件にマッチしないのでこのエントリーの掲載はやめてくださいね。日本の問題点はメルマガ冒頭の高城剛と友人のスペイン人カメラマンとのやり取りの中で紹介されています。

震災に対する報道について

J「そういえば、もうじき震災から一年経つだろう? 原発事故はその後どうなったんだ?日本のテレビでもニュースをまったく見ないぞ」
T「相変わらずテレビ好きだね。海外まで来てみてるなんて。日本は街中や電車のなかにもテレビがあって、すごいでしょ。でも原発に関しては、どこも詳しく放送しないんだ。実際、誰も現状がわからないんだよ。たとえば、飛び散った燃料棒がどこにあるとかね。わかってることは、火が消えるのに40年はかかるということ。それに、4号機には広島に落とされた原子爆弾の4000発分の放射性物質がまだ入ってて、不安定なまま宙づりでブラブラしてるから、次大きな地震があったらかなりヤバいね。」
J「それは、日本人は知ってるの?それを報道してるの?」
T「一部では小さくしてるけど、大々的にはやらないよ。この国では、本当のことを言うと「危険を煽る」と言われて叩かれるんだ。本来、本当のことを言うと褒められるはずだけど、この国のルールは別なんだ。童話の「裸の王様」のまだエンディングが来ない状態。極端に言えば北朝鮮をイメージすればいいよ。情報統制具合。でも、強制じゃなく自主的なところがポイント。マスコミも国民も強制されているんじゃなくて、発言を控えるのはあくまでも自主的なところがポイントなんだ。お金がまだ少しあって、実質的な個人の自由は発言も含めあんまりないけど、経済活動の自由がある北朝鮮のような感じかな。」

僕も日本の報道にはあまり期待していませんが、報道していないというのは正しくなく、例えば以下の記事のようなきちんとした検証を日経は継続的におこなってはいます。ただ、このような懸念をリアルタイムで報道する力が単純にすでに報道側にないのだと思います。

もちろん危険を煽ることを過度に規制したり、自主規制を意味のわからない部分までおこなっていることは間違いないのですが、上の記事で書かれているような内容をあの時リアルタイムでできていた人は、僕の周りでも一部の本当に優秀な人達だけでした。なので、僕達は改めて、本当の危機に直面したときは、どのような対応を取るべきかを考え、シミュレーションしておく必要があるのだと思います。

日本の民主主義について

J「日本の民主主義やマスコミはどうなってるの?」
T「ヨーロッパのような民主主義はないよ。報道の基本中の基本である中立姿勢のマスコミもない。バブル崩壊からはじまった日本の民主主義2.0ともいうべきものは、企業の提供を受けるようになったんだ。民主主義by docomoのようなね。あらゆるものが企業中心というか経済活動優先。そのドコモに唯一ものを言えるのは、マスコミではなく官僚。数年前にあたらしい政党になって、さらに官僚が実権を握ったんだ。本来、そのようなことを監視するマスコミは、国民向きではなくスポンサーよりで、完全な営利企業で自主規制ばかりで、フェアな第三者的なスタンスに立ってはいない。ニュース番組でさえ、特定企業の提供プログラムだからね。だから、どうでもいいバラエティばかり。中国でさえ、バラエティ番組の多さが問題になって規制かけているけど、日本はいくら放送しても自由。経済活動優先だからね。その官僚に唯一ものが言えるのが、アメリカって構造かな。」
J「国民は怒らないのか?」
T「怒らないよ、たぶんあまりわかってないからね。デモもほとんどないし、目立つと、どこにもいられなくなるから、お互いをお互いに監視してるんだ。監視から外れる行動をすると、立場みたいなものがなくなるんだ。あと事実上の人権も。だから、個人が勝手に発言や行動を自主規制してるんだ」

これは僕も問題だと思いますね。ただ、かなり構造的な問題のような気がします。
ただ、マスコミやメディアがインターネットの影響ですでに情報がフリーとなっている状況において、お金を稼ぐ力が失われている今、企業側により目を向ける以外にどういう道があるのでしょうね。マスコミやメディアも企業である以上、これってすごく難しい問題で、たとえばアメリカでもFOXニュースのように、過度に対立構造を煽ったりするマスコミの方がお金を稼いでいるのは事実です。

「フェアな第三者的なスタンス」って何それ食えるの?という考えの人もすでにメディア側に多いでしょうし、一時は期待されたWebニュースメディアも、お金を稼がなければいけない以上、アクセス稼ぎに没頭せざるを得ません。このあたりの事情は以下に非常に詳しいです。

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Twitterや個人ブログで非常に感度の高い情報を発信し続けている人もいますが、総じてその人達の声は難しく、多くの人に届けにくいので、本当の有事に何かを伝えるにはだれかしらスケープゴートが必要になっている構造になっていると思います。それは、つまり「あえて自分の立場を離れて言う」ってやつです。これはとても難しい問題で、アルジャジーラのようなメディアって、危機的な状況に置かれている国でしか発展しないのではないかと思います。今の日本にそれを期待するのはとても難しく、なので、僕はこれをすごく構造的な問題のように感じました。

日本における自由について

J「日本人は、金と自由であることや希望を天秤にかけてるの?」
T「ああ、その問題の回答をずっと先送りしてるんだよ。いまもね。 高度経済成長のときは、目標があった。いまは、誰もが責任転嫁だね。」
J「いまの日本で仕事をするのは無理だな。台湾に行ってみるよ」
T「そうだね。いまの日本はクリエイターがタレントか企業に直接営業しないと仕事にならないんだ。あと、求められるのはクリエイティビティというより過度な品行方正かな。だから、僕もよく上海や台北で仕事してるんだよ。問題もあるけど、自由を感じる。志のある若い人は、閉塞感を打破するために海外へ転出する人も多いね。それは、どこの国でも同じだと思うし、それがいまの世界の流れだからね。」

最後に高城剛必殺のノマド節で締めるわけですが、はっきり言って最高ですね。高城剛のメルマガは是非みんな購読すべきだと思います。

まとめ

現世代最強のノマドである高城剛が語る日本のメディアの問題点について、自分が感じたことを述べてみました。ご意見、ご感想などもしあれば、Twitterやっているので、@gamellaに送っていただければ。