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FutureInsight.info

AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

元外資系金融マンのシカゴでのライフスタイル

みんなでライフスタイル

以下のスタートした「みんなでライフスタイル」プロジェクトの第7弾です。一応これでアンケートは終了の予定です。

まとめサイトはこちら。

今回回答いただいたのは、彼女を追ってシカゴに移住した元外資系金融マンyokokawa244さんです。

簡単な自己紹介と海外に移住した理由を教えて下さい。

大阪でうまれて兵庫県に育ち関西をこよなく愛するも、男しかいない学校環境に動物としての不自然さを感じる。通学の電車で分厚い英語の本を毎朝読んでいるエキゾチックな女子学生Sさんに恋をして日本語で話しかけるも英語で返されて撃沈、自分の人生には英語が絶対必要だと感じる。それから間もなくSさんがいつもの通学電車から姿を消すが、きっとアメリカの大学に進学したのだと確信してその後を追ってアメリカに行く決意をする。高校1年の夏に渡米。3年後アメリカの高校を無事卒業して帰国するが、Sさんの行方は未だに分からない。
帰国後、自分の半生を自己弁護しきった願書を某大学AO入試事務所に送りつけるとその年の成績優秀者として合格、自惚れる。大学近くの定食屋で暴力的な量のチキンカツ定食を1週間毎日平らげる記録をつくり、盛岡ではわんこそば100杯超えを達成して横綱の称号を獲得、丁度その頃に「チームとん菜」を結成する。欧州、中華諸国、メキシコ中米を旅行する機会に恵まれて色々楽しいことを学んだ。色々と楽しい大学生活だった。
大学卒業後、某外資投資銀行に入社して金融商品の設計とマーケティングに携わり、グリーディーでエキサイティングな時間を毎日毎晩送る。2008年9月にそんな日々も終わり、某日系証券会社に買収される。悶々とした毎日を送る中で、それが男子校中学生時代に感じた動物としての不自然さと同じ類いのものであることに気付く。その環境からの脱出を模索する中で、大学時代からの知り合いであるAちゃんと再会する。アメリカはシカゴにて自分の好きなことやりたいことでもって自分の路を突き進むAちゃんに衝撃を受け、福山雅治演じる龍馬に強く憧れる。
数ヶ月後、無事会社を辞職した後に故郷の兵庫県に帰るも、付き合い始めたAちゃんとの遠距離恋愛がとても難しいことに気付く。観光ビザではアメリカに三ヶ月しか滞在出来ないことも知り、籍を入れて家族ビザを取得してアメリカに暮らすことを決めてシカゴで入籍する。昨年の夏からシカゴでAちゃんと暮らしている。
ですので海外に移住した理由は、Aちゃんと一緒に暮らすためです。

なにこれカッコイイ。

現地に移住してみてはじめて気づいた、日本で制度的、文化的な理由によりライフスタイルが縛られていることがあったら教えて下さい。

日本において東京に意思決定機構が集約されてしまったことで雇用が関東に集中してしまったことは、日本でのライフスタイルの多様化に制約をかけてしまったと思います。日本国内においては、大手企業と一般的に考えられている会社の本社又は本社機能は東京に存在します。翻って、米国ではニューヨーク、カリフォルニア、イリノイ、テキサス、ミシガン等々、雇用を創造する大手企業が地理的に分散しています。雇用が地理的に分散していることは、ライフスタイルも地理的に分散していることにつながり、それによって異なる地域での多様なライフスタイルを可能に出来ると思います。まずは、日本の大手企業が関東以外の場所に本社を置くメリットを感じるために、地方自治体に権限を譲渡して社会制度を変える必要があると思います。それが達成されるまでは、僕が感じる日本の縛られたライフスタイルは大きく変わらないだろうと思います。

これは僕もそうだと思いますね。東京の全てを飲み込む圧倒的な力は感じますが、それとは別にやはり日本に他にも東京ではない中心となる地域が必要だと思います。やり方の是非はありますが、そういう意味で橋本さんの考えは筋がいい。あとは、大阪を東京のかわりではなく、シンガポールやソウル、上海、香港などの他の国の都市と比較して、どのような競争力のある都市に設計するかですね。その、特異点を作るという観点から、日本で地方自治に権限を移譲するという取り組みはこれまで以上に必要だと感じます。

日本では達成することができなかった、現地に行って良かったと思われる点、海外生活の楽しい点などがあったら教えて下さい。

食生活全般について言えることだと思いますが、アメリカでは野菜や肉へのホルモン剤注射が一般化しているのでアメリカにいると日本にいるときよりも自分の口に入れるものに対して敏感にならざるをえません。その反面、オーガニック食品を中心に中国漢方やアユルベーダの知識を取り込んでより健康的な食生活を送ろうとする人たちもいますので、その人たちを見習いながら自分たちの食生活の根本を改善出来てきている気がしており、とても良かったと思っています。
シカゴでは夏になると野外フェスティバルが平日週末を通してほぼ毎日どこかで開催されており、芝生に寝転がりながらワインを片手に一流のライブ音楽を無料で楽しむことが出来ます。東京などの日本の都市部ではそのような開放的な感覚を味わうことはなかなか難しいのかなと思います。

食生活がひどすぎるから逆に見直すというのはおもしろいですねー。野外フェスティバルの話も羨ましい。

逆にここは日本の方が良かったという点、現地だとこれは達成できないだろうなと思われる点があったら教えて下さい。

日本のレストラン等の外食産業のレベルは非常に高いと思います。シカゴで高い評価を得ている高級レストランにも行きましたが、変に塩辛かったり味が単純過ぎたりして料理に感銘を受けることは滅多にありません。日本人の味覚の繊細さを海外で真似することは不可能に近いと思います。加えて、日本における温泉宿のような雰囲気を出すことも難しいと思います。僕は日本人なので日本人特有の情緒であるとか間の取り方が自然であると感じますし守るべきものであると思いますが、そのような日本人の文化を海外で達成することは出来ないだろうなと思います。

これは今月のクーリエ・ジャポンでも面白い記事があったのですが、日本でトップシェフとして働くフランス人シェフはとても幸せなのだそうです。

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それは、一緒に働く日本人シェフの質がとても高いから。特に食事、ファッションにおいてMade in Japanという言葉の意味が、「日本性」であることから、「日本的なエッセンスで洗練された」という意味になりつつある分野があると。
しかし、みんな食事のことを言うのは、よほど海外でカルチャーショック受けたんですねー。

日本と現地でライフスタイルの多様性を実現する上で大きな違いとなっているもの、日本では導入されればいいと思っている具体的な事例があったら教えて下さい。

上記しましたけれども、日本もアメリカのように地方自治体が強い権利を持つことになる、道州制のような制度が導入されて地方が元気になればいいと思っています。それが将来的に日本におけるライフスタイルの多様性を実現するのだと思います。外資証券の同期の友人が業界を辞めて小豆島に移って地域おこしの会社を設立したのですが、彼のfacebook日記から抜粋させて頂きたいと思います。
ここで非常におもしろい内容を紹介してもらっているのですが、Facebookの内容ということもあり、抜粋してよいものなのかわからないので、gamellaが要約してみます。

  • 国会議員をエリア代表制で選ぶのは今の時代にそぐわない
  • 世代間の不平等が今の一番の課題。これを解決するためには世代別の代表を選ぶ方が理にかなっている。世代別選挙を真剣に考えるべきではないか。
  • 地元の方とはなさせていただき、移住において重要なのは『e・職・住』なのではないか、と考えるようになった。ネット上でのコミュニケーションをベースに育った世代が移住するためにはまずe環境が必要。
  • 都会ではコストがかかりすげて叶えることができない夢も移住で叶えることができるという楽しくしたいことを集めることで好循環を産み出すことができるのではないか。
  • 東京でお勤めの方はネット環境は東京が一番面白いとおもってませんか?実は、徳島県の神山町というエリアでは、ネット環境を高次元まで整備することで東京の企業のサテライトオフィスができるまでになっています。
  • なんと、川で仕事してます!! http://www.nhk.or.jp/matsuyama/rashinban/rashinban_01785.html
  • こんなおもしろいことが起こり始めています。四国にどうぞ!

途中から、gamellaの抜粋要約になったため、面白さが伝わるかわからないのですが、非常に示唆に富む内容でした。僕も道州制のような地方自治強化に賛成で、それは東京で何か物事を解決するというコストが通勤環境、住居環境を含めてべらぼうに高くなっているからです。そういう意味では日本を離れた人ではなく、東京を離れた人という観点もおもしろいなー、と思います。

現地にいても、これは日本と変わらず、個人の力で達成すべきこと、むしろ日本よりも重要視されることがあったら教えて下さい。

積極性と誠意はどの場所にいても、人間関係を構築したり自己実現のためには必要であると思います。それを肝に銘じてお願いや交渉をすると、その人が属している組織や縛りの枠の外で対応してくれることがあると思います。日本でも同じようなことは勿論あると思いますが、アメリカですとその可能性がより高い気がしています。

アメリカの人って、メールだけの付き合いだと全然そっけないのですが、一度アメリカに行って、一度一緒に御飯食べると途端に次からメールなどの対応でも優しくなる人多いんですよね。そういう意味で、前回のアンケートでも述べた運と縁って、世界共通なのかも。この分野に興味ある人は僕の先輩の@kosukさんとお酒を飲むといいと思います。

まとめ

彼女を追ってシカゴに移住した元外資系金融マンyokokawa244さんのアンケートを紹介しました。ご意見、ご感想などもしあれば、Twitterやっているので、@gamellaに送っていただければ。あと、よろしければ海外在住の方は以下のアンケートにお応えください。