いつもお世話になっている@kosukさんが「ユレッジ」というサイトのプロデューサーをやっており、ぜひ見てほしいという連絡をもらった。
早速覗いてみると、コラムなどにみんなご存知yusukebeやUXの専門家のこだまさん、さいきんはコーヒー界隈でもおなじみの松村太郎さんなどがそれぞれ寄稿しており、防災というテーマでこのような一級のテクノロジストが書いたコラムは非常に読み応えがある。
- 「ていねいな情報化とアクティブな学びが新しい防災の知識と体験を作る」 - 松村 太郎 / ジャーナリスト、著者 - ユレッジ : 日本の「揺れやすさ」と地震防災を考えるサイト
- 「その時Webが出来ること」 - 和田 裕介 / 株式会社ワディット代表取締役 / 株式会社オモロキCTO - ユレッジ : 日本の「揺れやすさ」と地震防災を考えるサイト
- 「人類がサヴァイヴするためのテクノロジーのデザイン−事例とその可能性」 - 児玉 哲彦 / フリービット株式会社 戦略デザインセンター デザイナー - ユレッジ : 日本の「揺れやすさ」と地震防災を考えるサイト
ユレッジは「防災について考えることそのもの」をテーマにしており、なにか防災というと切羽詰まった感があるが、結構まったり感がある。まぁ、僕も特に防災の専門家というわけではないが、この前マンションの理事会で防災担当などをやった時も、3.11以降すべての人達が防災についてなんらかの形で考え始めた感じがする。そういう意味で、例えば僕達のようなテクノロジー界隈に従事する人間が防災について考える視点を提供しているという意味で、なかなか面白いと思った。
ところで、ちょっと違う話になるのだが、防災といえば、安倍内閣の成長戦略のキーワードの一つに「ビッグデータ」が入ったことで一気にお金が動き始めた感がある。まわりでも結構いろいろな動きを聞くし、GoogleやHondaなどの企業も関わっているということで、最近のホットトピックだ。ただ、防災はシステムの強化や行動分析などマクロな部分にお金をかけても、それをミクロに浸透させることにも同じくらい努力しないと、結局システムが活用できる情報強者は利益を得るが、それ以外の人は取り残されるという問題が出てくる。このあたりの問題って、結局マンションの理事会とかそういう単位でのなにかしらアクションしないと効果的な実践の形にまで落とせないんだなーということを、僕も防災担当をやってみて感じた。そういうわけで、ユレッジがそういうミクロな方面でなにかしろの情報を浸透させるうえで、一つのベンチマークになっていけばおもしろいな、と思っている。