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FutureInsight.info

AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

サンフランシスコのテック企業の本社の話: 雑誌メモ GQ 2014年5月号

GQの2014年5月号の「テック企業の本社は未来の建築」の記事がかなり面白かった。

Appleがカルフォルニア州クパチーノ市に計画中の外周1マイルに及ぶ巨大な宇宙船のような本社や、フランク・ゲーリーが設計するFacebookのミリアの本社ビル。Googleも本社の大改造を計画中で、たくさんビルがあっても、それをトンネルと橋でうまく構成するため、移動は徒歩2.5分以内でどこにでもいけるようにするらしい。そんな各社の計画が細かく紹介されており、おもしろかった。

このような本社ビルをどの会社も充実させる理由は、ひとつは福利厚生だという。最近、サンフランシスコ周辺のテック企業が人材採用に関して大規模なカルテルが存在していたことがスクープされていたが、それくらいサンフランシスコの人材採用は加熱している。この前、サンフランシスコに行った時も、いろんな人から人材採用とそれ以上に不動産価格が高騰している話が出ていて、それに付随してGoogleのバスが襲撃され、Googleがフェリーで従業員を運んでいる話が話題になっていた。

以下の、テック企業が雇用と報酬に関してどのように協定を結んでいたかを示す図は様々な関係をうかがい知ることができて面白い。

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日本と違って、転職によるマイナスが殆ど無いアメリカにおけるできるエンジニアの最適戦略は、転職を繰り返してもいいので、もっとも高給を用意する企業に務めることになる。シリコンバレー特有の投資環境により、できるエンジニアがもたらすレバレッジは場合によってはとんでもないことになるので、それに伴い優秀な人材を採用し続けるコストは上がり続ける。これに何とか待ったをかけるために、各社働く環境を良くして対応している。例えばTwitterはサンフランシスコの市内の元家具店を新社屋として改装して利用することを発表しているが、これもサンフランシスコのど真ん中に社屋があることが、最近の若い優秀なエンジニアを採用するには有利だという判断がある。

なんか、このシリコンバレーの投資環境の加熱が、不動産に影響を与えて、それがまわりまわって地域を変えていっているのを実際に見ると、日本にはないシリコンバレー特有の熱さを感じることができて、記事と最近のサンフランシスコの様子を重ねあわせてみることができて面白かった。