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FutureInsight.info

AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

これは買いでよいのでは「Hooked ハマるしかけ」書評

あー、良い本ですね。それが最初にざっと読んだ感想。Kindle版でサクッとよみましたが、これはサービス、プロダクト関係者は一度は読んだ方がよいかも。

内容としては、脳の報酬系をベースに、リピート率を高めるハマる仕掛けをどのようにプロダクト・サービスに埋め込むか、というのものを体系化したもの。というと、カー先生のネット・バカを彷彿とさせますが、ネット・バカがどちらかというとこの脳の報酬系をいじるサービスやインターネットに対して警鐘を鳴らすという目的だったのにたいして、こちらはハマる仕掛けというのはなんなのか、どうやって脳の報酬系をハックして、人をサービスにハマらせるかをまとめた内容。なので、トピックは一緒でも、見方が全然違う。

ついに登場! スタートアップのバイブル

「実践の現場でもすぐに役立ちます」(リブセンスCTO平山宗介)

Facebook、Twitter、Instagram、Pinterestになぜユーザーは「ハマる」のか? なぜこのサービスは注目を集めたのに、あのサービスは失敗したのか? 熱心なファンがつくサービスとそうでないものにある差は何か?

デジタルでもアナログでも、すべての企画者・開発者にとっての死活問題であるこの問いに、行動心理学とデザインに裏打ちされた「フック・モデル」という明快なフレームワークと、豊富なケーススタディーで答えるのが本書です。

内容としては、この手の話としては珍しくコンパクトに、さらにサービス開発の現場でも利用しやすいようにまとめている。かなりリーンスタートアップの手法を研究して書かれたと思われる箇所が多く、実際にこの手法はリーンスタートアップのこのサイクルで行う、というような説明ががある。たぶん、良いディレクターって暗黙知としてこの本に書かれた内容を「仕掛け」のテクニックとして把握しているんだけど、きちんと言語化されているという点で、そんなプロフェッショナルな方々も自分のテクニックを見つめなおす意味で非常に良いのでは。

前提知識として、このモデルを知っていることにより、自分のサービス、プロダクトの評価軸を持つことを体系的に議論の俎上に載せることができるというのは大きいと思います。

内容の長さも適度だし、結構際どい内容を扱っているけど、それに関する注意点もまとめているし、僕はこの本、かなり気に入りました。サービス・プロダクト開発に関わってくる方々は買いでよいのではないでしょうか。オススメです。