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FutureInsight.info

AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

2015年の技術トレンド予測的なものをまとめてみる

ネットを眺めていると、以下のような技術トレンド予測のエントリーがちらほらとあがっており、そういえば自分も年末・年始にかいていたなと思って書いてみようかな、と思った。

2014年の予測エントリーはこれ。

  • インターネット・通信のセキュリティ・暗号周りの信頼性
  • フィルターバブル・ネットバカで議論された話の最新系
  • ビッグデータの取り合いの最終章または新章

をトピックとしてあげていたが、そこそこ良いトピックをセレクトしているのではないかと思う。今年は、なんだろうなと思った時に「VS ヒト」という軸を思いついた。というのも、2014年からの流れではあるが、テクノロジーの進化のスピードのネックが技術的な部分から法律や国家体制、またユーザーの世代的な解釈の違い(産まれた時にあったかどうか、ということが大きいと考える)そのものに移りつつある場面をよく見かける。今回はその辺りについてまとめてみようと思う。

AI VS ヒト

まず最初のトピックはAI。最近人工知能系の研究所をドワンゴが設立したりして、日本でもそこそこホットトピックになりつつあるが、今回は一番わかり易いケーススタディである「自動運転」について考えてみたい。

自動運転といえば、Googleが最近「造市販車でない自動運転自動車のプロトタイプ一号機の製作を完了したと発表」しており、すこし話題になっていた。

当初今年5月に発表されたモックアップはハンドルもない、完璧な自動運転を目指したものだったが、今回の実テストを行うプロトタイプに関しては以下のように記載されている。

発表によれば、このホリデーシーズンにテストトラックでの試験走行を行い、年明けからカリフォルニア北部の道路を走行するとしている。その際、安全確保のために人間の運転手が必要な場合に手動で操作を行うという。

つまり、このプロトタイプには、人間が運転する機構が取り付けられるということだ。「安全のためだし何を当たり前のことを」と思うヒトが多いと思うが、今後の自動運転の最大のトピックはここに集約されると思っている。つまり、事故を起こした時に誰が法律的に責任を取るか、ということだ。車を運転する以上、自動制御とは言え慣性の法則があるので、急停止にはそれなりの距離が必要となる。つまり、死角からの飛び出しなど不測の自体があったら事故は必ず発生する。このとき例えば死亡事故が発生した場合に、当たり前の話だがAIは責任を取れないで「運転席に座っている運転手」が事故の責任を撮る必要がある。

この当たり前のルールに従って考えると、自動運転というのは最終的にはあくまで補助機能に過ぎず、それ以上の発展は現状の交通法の仕組みそれ自体が対応できないことになる。とはいえ、通常系ではハンドルに手を置き、ブレーキを踏めるようにしておけばあとは自動運転できるのでしょ、という意見もあり、それには同意するが、その前提には法律的に責任が取れる、運転免許証があり、体調が万全で判断能力がある運転手が運転席に座っていることが前提となっており、そのような人がいるなら、そもそも運転するのと変わらない。

高度な補助機能により、事故の発生率が少し減少するなどの副次的な効果はあると思うが、自動運転がブレイクスルーを起こすことができるかどうかはまさにこの点にかかっており、このあたりの現行法とAIというトピックが自動運転以外でも2015年ではもうすこしホットになってくるかな、と思う。

スマートフォン VS ヒト

コモディティ化がすすむとはいえ、間違いなく現状の技術のドライバーはスマートフォンでありこの部分は避けて通ることができない。ちょうど最初に紹介したGREEのCTO藤本さんのエントリーでネイティブアプリVSブラウザベースアプリの部分でも以下のように記載されていたが、

ので、どちらかというとこれは、特にスマートフォン/タブレットにおけるブラウザがどういう存在になっていくのか、というテーマと考えたほうがいいのかも、と思っています。

この「スマートフォン/タブレットがどういう存在になっていくか」の部分は多くの技術動向に関係してくる。

そういえば、この前、以下のエントリーを書いた時に、

「一般人はそんなこと考える必要ないし、開発者とか経営者はそんなこと言われる前から考えてることを踏まえるとびっくりするぐらい役に立たない記事だな」という感想をいただいた。このあたりの感想が出てくるのはよく分かっていて、ぼくはどちらかというと上記のようなニュース感想系エントリーはそのニュースを読んで感じたことを30分ほどで文章にまとめる訓練のようなものだと思っている。なので、結果として誰をスコープにしたのかよくわからない記事になることが多い。

ただ、それとは別にスマートフォンの技術動向に関してはきちんと把握して置いたほうがよい理由がいくつかある。

まず、スマートフォンはすでに技術の方向性を決める最大の要素になっており、モバイルファーストからモバイルオンリーへのシフトは確実に怒っている。例えば、以下の記事を読んでFacebookがiOSからAndroidメインに開発のプライオリティを切り替えようとしている話は、確実に上記の記事で説明したトレンドに従って動いている。

こうやって眺めていくと、広告もコンテンツ産業も家電も様々な分野は現在スマートフォン主体で動いており、この傾向は2015年発展途上国にAndroidが普及するタイミングで確実に一つの流れとなる。 なので、まぁ、このあたりのことは基礎知識として知っておいて損はない。

で、完全に話がそれたけど、「スマートフォン・ファブレット VS ヒト」という軸だけど、まぁ、このあたりの話って、結構次の「プライバシー VS ヒト」の方に属する話が多いので、そちらでまとめてしまったほうがよいかもしれない。

プライバシー VS ヒト

さて、「プライバシー VS 人」であるが、行政側の動きは語れるほど自信がないので、サービスメインで語りたいと思う。といっても、実はつい最近のエントリーでこのあたりのことはまとめていたりする。

なのであらためて書くことってあまりなくて、上のエントリーを読んで欲しいのだが、結局この話題のポイントはiOSがユーザートラッキングを拒否しており、Safariはサードパーティクッキーをブロックしてかつ「Do Not Track」(追跡拒否)信号を送信していることがすべてのテクノロジーの方向の出発点だったりする。

つまり、Apple側として広告は主要因ではないので、ユーザーの情報を安易にアプリ・サービス側に取得させる気はなく、逆に広告メインのGoogle/Facebookはそれがほしい。となるとそれをどのように回避するか、もしくはどのようにユーザーに「自然に」トラック可能な状況を作らせるか、というのがトピックの主要因なわけだ。このあたりの流れは2015年も継続するのではないかと考える。もしくは、Appleがさらに厳しい締めつけを導入する可能性もある。

一方途上国では確実にメインOSとなるだろうAndroidだが、このあたりの部分をGoogleがどのように考えて舵をきるかは非常に興味ふかい。というのも、現状Googleの広告収入はピークとなっているという指摘があり、もちろんそれでも途方も無い利益率の会社なのだが、Facebookの成長曲線と比較するとどうしても鈍化しているという印象は避けられない。

Googleの創業者チームが事あるごとに述べていることだが、収益は自分たちが好き勝手に技術開発することをJustifyする上で、非常に重要であり、逆に収益がでていない会社は好き勝手なことはできない。そんなわけで、現状の成長曲線をGoogleのマネージメントが良しとする訳はなく、そろそろAndroid事業を収益指向にふるのではないかなー、と思っていたりする。このあたりはすでに高度な駆け引きになりつつあるので、それぞれの技術系イベントでどのような発表があるかを含めてチェックしていきたい。

まとめ

そんなわけで、2015年に向けて感じていることをまとめてみました。眺めてみるといつも書いているネタのトピックになってしまってますが、来年もこのあたりとKindleストアをチェックしていきたいと思いますので、何卒よろしくお願い致します。