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FutureInsight.info

AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

Googleの最近の新しい動き(Chromebook、ロボット、Google Glass)のまとめ

Googleが利益率を見ても、時価総額を見てもエクセレント・カンパニーなのは疑いようがない事実ですが、最近いろいろ新しい動きをしていたり、それが成功していたりするので、そのあたりまとめています。

Chromebookのノートパソコンシェアが法人向けに急拡大

以下のニュースを見てびっくりした人も多いのではないかと思います。

法人市場の統計がベースですが、2012年の1月〜11月期には法人向け市場の売上シェアでわずか0.2%だったChromebookが2013年の同時期に一気に9.6%まで拡大し、倍増の伸びだったAndroidタブレットをもあっさりと追い抜いた、というレポートです。ノートパソコン単体で見ると全体の2割の売上を占めており、トレンドも上昇傾向。日本では東芝が発売するという噂もあるものの、まだリリースされない中、一番日本で実感がないトレンドのように思います。

  • 299ドルと価格が極めて安い
  • AtomやCeleronのような低価格帯CPUを是が非でも売りたいというインテルの思惑と完全一致
  • 最近のAtomの性能が価格対パフォーマンスでみると極めて高いので将来的にさらに安価になるのを期待できる
  • データがクラウドに保存される前提のシステムなので、汎用シンクライアントとして非常に使い勝手がよい
  • Google Appsとの連携で実質法人向けの専用環境を提供できる

などなど、その特性を見てもこれはGoogle Apps導入した企業なら普通に導入検討するな、というレベル。なるほど、Chromebookの本丸は法人向けだったのか、とびっくりしているところです。たぶん、米国ではGoogle Appsの導入とセットでChromebookの導入を営業しているのだろうなー、とかんがえるとこれは単純にGoogleの戦略勝ちのような気がします。

ロボットベンチャー、デバイス企業を次々に買収中

Android OSの責任者だったアンディ・ルービンが指揮しているというGoogleのロボット開発。日本のSCHAFTが買収されたことで一気に話題になりました。

この動きは、ちょうど10年前にインターネットが普及し始めようとした時に、どのくらいこの技術が世界にインパクトを与えるかを想像できたか、に似ている気がします。インターネットが現在の形になることを想像できた人はほんの一握りだったと思いますが、おなじくらいロボット技術が今後与えるインパクトを想像するのは難しいと思います。僕も実はよくわかってないのですが、簡単に思いついたことをまとめておきます。

  • Googleのミッションは情報の最適化から社会・現実の最適化にシフトしている。その時に複数のロボット技術がかならずキーになると考えていると思う。
  • われわれは自分の肉体的な製薬から、単純な仕事のコストを大きく見積もりすぎている。それは自分の体の代わりがなく、また疲れ、という概念があるから。たとえば、インターネットも極めてシンプルなだが強固なプロトコルの積み重ねで動いているが、現実世界でもおなじように単純なものを組み合わせて複雑なことまで成し遂げるような変革が、できるのではないか。
  • IFTTTとHueの連携のように、APIベースの指向が現実世界に拡張されてきつつある。たとえば、ある空間を擬似的に再現したり、情報的なものをある体験に拡張しようとするときに、デバイス側の充実を測るのは当然の指向である。例えばエアコンと空気清浄機、電球がすべて連携して自分にとって最適な空間を演出してくれるようなものがAPIベースで提供されるとしたら、それは情報の一部である。

Google Glassはどうなるのか

これはよくわからない。ただ、なんとなく清水さんの感想は的を射ている気がする。

そうした流れの中で、民間でHUDを敢えて使おうというのがGoogle Glass以降のムーブメントだ。
物珍しさから手を出す層は必ず一定層要るから、Reconのような会社やテレパシーワンのような会社が一発か二発、ヒットを出すことは非現実的なことではないだろう。けれども、今のスマートフォンのように普及するのかというとやはり疑問が残る。そのためにはまだクリアしなければならないハードルがひとつふたつあるような気がする。あと10年以内でそれがクリアされるのはまだ難しいんじゃないかなあ。
実際には、ユーザーに与えたいのはアノテーションであって、ユーザーが求めるのもまたアノテーションだ。アノテーションを自然な形で与えられるのであれば、ユーザにとっては方法はどうでもいいはずだ。
ハンズフリーで使えるコンピュータは魅力的だが、出力装置を頭部に装着するデメリットを上回るメリットをまだ誰も見つけていないというのが本当のところだと思う。

つまり、このデバイスを装着するデメリットが大きいので、得られるメリットもかなり大きい必要があるのだが、万人が納得するメリットを見つけることは難しいのではないか、ということだ。逆にF35におけるHMDの例が出ていたが、特定条件・特定環境において極めて有効に作用する可能性がある。なので、ある一定の用途に結局特化していき、汎用機にはならないのではないか、と思うのだが、そのあたりもぶち壊すのがGoogleというかシリコンバレーというシステムが得意とするところなので、このあたりは期待して見守って行きたい。