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AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

日本でソフトウエア・エンジニアリングをやるということ

最近就職活動をするにつれていろいろ考えることがある。

俺は就職活動で、自分の専門を「バイオインフォマティクス」ではなく「ソフトウエア・エンジニエリング」でいこうと考えているのだが、日本では世界レベルで戦う企業でソフトウエア・エンジニアリングの力を必要としている企業が少ない。なにかのシステムのバックグラウンドや、ものつくりのなかでの付属物、サポートという意味合いが強く、それこそadobeやwolframみたいなソフトウエアで勝負している企業は、俺の知る限りではゲーム会社をのぞけばほとんど存在しない、、、たぶん。

まぁ、それはそれでいいのだが、自分としては、やはり何かのバックボーンの構築よりもそのソフトウエアだけで勝負しているようなところで、ソフトウエア・エンジニアリングの職につきたいと考えていた。

しかし、最近、いろいろ考えるところがあった。

日本はものづくりに関しては世界一の技術を持っている。これはおそらくだれも否定できない。最近スマッシュヒットしたものでいえば、ipodもmac miniもあれを作り上げたのは日本の技術だ(中身はToshibaが深く関わっており、表面に関して言えば、中小企業の伝統工芸の職人がやっている、どっちもWBSで特集組まれてた)。
そんで、例えばipodを支えているのはあのデザインとiTunesだろう。つまり、日本の技術がOEMという形とはいえ、体よく利用されているわけだ。別にそれはそれでいいのだが、基本的にデザイン戦略とかソフトウエアの面で負けている点が微妙だ。日本企業が自前で、デザインとソフトウエア(まぁ、マーケティングはさらに必要だとしても)をくめるようになれば、きっともっとおもしろいことができるようになるだろうと思う。(いまでもがんばってるつもりだろうけど。)

(ついでにおれが今一番ありえると思っているのはデジタルカメラの分野でipodみたいなことが起きること。デザインとすぐれたソフトウエアは外資、中身は日本みたいな。)

日本にはソフトウエアだけで世界と勝負している企業はほとんど存在しないし、公用語が英語じゃない時点で1歩負けており、未だに情報工学が一つの学部となっていない時点でもう1歩負けている。なわけで、何らかの技術と融合したハイレベルなソフトウエア・エンジニアリングは必要だと思う。(まさしくゲームのような)

というわけで、おれは就職活動のフィールドとして、ソフトウエア・エンジニアリングとテクノロジー・マネージメントを両側面から研究できるところを探そうと思う、、、けど、まぁ、みつかるかどうかはわからないよ。