FutureInsight.info

AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

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2050年、人間は「不死身」に=脳の中身をPC保存

このような記事を見るたびに、「虚数」でレムが描いた知性を持ったコンピュータの姿の想像力がいかにすばらしいものだったかを考える。この記事に書かれた「応用事例」はおそらくこの研究者が述べた物ではあるまい。生命という概念を持たないコンピュータ(それは知性といえるのかよくわからない)が自己保存のために恐怖を覚えるということを本気で研究者が考えているとは思えない。おそらく、記者がおもしろおかしくかいただけだと思う。

知性をもったコンピュータが生まれたとき、その知性が創発や自己組織化に優れていたとしたら最初にやらせるべき仕事は知識の体系化だと思う。とくに、生物学に関しては現在、さまざまな知見が論文として発見されているが、その知識の体系化は進んでおらず、現在、どの部分がシミュレーション可能で、どの部分が不可能なのかを知るすべは研究者の勘に頼っている。このような知識が不足してるのか、それともすでに発見されているが、結びつけられていないのかという問題に対して、答えをだすこと、そして一つの大きな体系を作ることが知性を持ったコンピュータの最初の仕事だと思う。なぜなら、すでに全ての知識の総括などは人間にとって、特に医学と生物学を混ぜた形では不可能になってしまっているからだ。

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あれから、amazonについて少し調べてみた。

amazonの強みは本の返品率が30%を越えるこの書籍業界で、返品率1桁台の高い在庫管理能力と徹底して配送コストをスリムにしたことにあるらしい。売れるものしか仕入れず、それを低いコストで配送する。まさしく、商売の基本だが、基本のクオリティの高い企業ほど恐ろしいということか。

ついでにco.jpの売り上げはcomを抜かすと一位らしいですよ。

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あと、雑談をもう一つ。世の中では結構、ソフトウエア・エンジニアリングという概念は勘違いされていることが多くて、特に開発手法の研究なんじゃないかと思われている節がある。

しかし、基本的にソフトウエア・エンジニアリングとはコンピューティング・サイエンスの成果を効率よく、現実に即した形で実装するかという学問である。要は、RESTやOOPのようなまさしくコンピューティング・サイエンスが生んだ傑作の抽象化をどのように現実問題に適用するかに関する一つの研究分野なのだ。そういう意味ではデザインパターンは相当まっとうな研究で、アジャイルとかウォーターフロウとかの話は些末も些末であり、どうでもいいことな気がする。

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この前、作った冷凍パスタソースは使うときはハインツのトマトケチャップとバルサミコ酢、スパゲティのゆで汁を入れて戻すと、冷凍で失われた風味をうまくカバーして全体としてまとまったトマトソースになることがわかった。