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杉本博司:時間の終わり

森美術館で、杉本博司:時間の終わりが開催。杉本博司の作品のうわさは聞いていたので、是非生の写真を見たいと思い、彼女と六本木ヒルズへ。

1年前くらいに六本木ヒルズにきたときは、かなりハイソな客層をイメージしたところだったが、今日行ったらいるのは観光客っぽい感じでちょっとみなとみらいっぽくなっていた。特にセレクトショップが撤退していて、チェーン店が結構多めにはいっていたりして、まぁ、やっぱりある程度の収益を日本で出せるのはこういう感じなのかって思った。

ディーゼルとかを軽く覗いた後、六本木ヒルズは森美術館と庭園を散歩する以外はたいしておもしろくないことはもう知っているので、早速森美術館へ。

で、並列してレオナルド・ダ・ヴィンチ展もやっていたが、あんまり展示をはしごでみても集中できないので、杉本博司:時間の終わりの方へ。

で、作品なんですが、特に建築シリーズの出来が素晴らしい。焦点を無限大の倍に設定し、ピンぼけした写真をとり、建築家が頭のなかでイメージした画像を撮るという試み。もちろん多くの建築家はそんなあいまいなイメージではなく、かなり明確なイメージを脳内に結像していると思うが、「素晴らしい建築はピンぼけした画像でさえ、素晴らしいエッセンスを伝えることが出来る。」という主張はその写真をみると理解できる。

そのなかでも安藤忠雄の光の教会は、あの光の十字架の光そのものに焦点が合うという異色の出来。ポストカード即買いました。

もうひとつ、シアターシリーズもなかなかいい。「映画の2時間を1枚を写真にするとスクリーンは全て光って見えるのではないか?」という考えから2時間、ファインダーを開き露光しつづけるという作品。単純に時間をここまでイメージさせるという試みがおもしろい。

全ての作品群が、何かしらの思考実験を含んでおり、表現の次の形を模索している。そのキーとなっているのが、人間と時間という概念だ。人間のみが時間という概念を共有でき、その場に人間がいなければ、風景や映像を認知することはできない。そのことを如実に表現してみたり、否定してみたり、拡張してみたり。とりあえず、ここまでおもしろい展示会はなかなかめぐり合えないので、行ける人は行ったほうがいい。

帰りは、中目黒の「イカ焼き道場 MAHAKALA」へ。イカ焼きうまーい。串揚げもうまーい。ここで彼女がのんださつまの梅酒が異常にうまい。これは今度買おーっと。みなさんも一度、イカ焼き道場行ってみてください。楽しいですよ。

昨日は、研究会で同期の飲み会にいけなかったから、今度はここにさそっていこっかなー。さー、あとは中間発表までがんばるぞー。今日は、最高のリフレッシュになりました。