日本のアニメーターの生活実態調査が公表される
http://slashdot.jp/articles/05/11/02/043202.shtml
なぜか、アニメーターの生活実態から、コメント欄では大学院生、ポスドクの生活実態に話が及んでいる。よほど鬱々と思うところが多いらしい。しかし、アニメーターって就職条件の中に実家から通える人っていうのがあったりするのか。その給料をおしてはかるべしってところだな。昔、日本のコンテンツ産業である、アニメとゲームはその過酷な労働条件で競争力を維持してるって聞いたけど、実際、アニメなんかは現在、週50本とかで作りすぎなわけで、出資者にいいように使われている感が漂う業界ですな。
やっと「ポスドク後の職が無い」という事実に文科省あたりが目を向け始めたこのご時世に、某省は来春あたりから配下の研究職員枠を減らしてポスドク枠をもっと増やそうとしているようです。バカ役人の無能な戦略に乗せられないようにしましょう。大学の先生はポスドクを「若い間、研究に専念できる良い職だ」みたいに話す傾向がありますが、先生達の大半はポスドクを実体験していません。ポスドクは、「業務内容が研究だ」というだけで、職としては単なるフリーターと変わりません。(フリーターですから、傍から見てればポスドクが気楽に見えるのは事実だと思いますが。)ポスドクが終了して放り出される時には年齢的に転職も厳しくなって、ドツボになるのが一般的です。相手から招聘されるようなレベルじゃない限り、研究成果云々の前に年齢だけで非常に苦労しますし、ポスドクやってて招聘されるような成果が出ることはまずありえないでしょう。
先生によっては、海外の大学のポスドクの話などを魅力的に話しますが、実際は海外でも好きでポスドクやってる奴はいません。日本と同じくポスドク後の雇用問題も発生しています。先生は平気で「4年後の景気なんてどうなってるかわからないし」「就職したって、終身雇用って時代じゃないし」みたいな適当なことを言いますが、そういう甘言に騙されず、どんなに悪条件でも新卒時にパーマネント職を探すべきです。
ものすごいリアルなコメントですな。