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C++の設計と進化を読書中

現在、読書中。-1章、0章、1章読了。

めちゃくちゃおもしろい。引用したい言葉が山のようにあるが、C++を作ったStroustrupがJavaを引き合いに出し、言語としてのJava自体よりも、Sunの行ったマーケティングにより大ダメージを受けた他のマイナー言語のことを考えているのが、印象的だった。Javaの初期の失敗は最初の実装の段階から、リッチな言語にしてしまったこと。プログラミング言語というものは、最初は小さくてパワフルで、それを経験主義に基づき拡張していくべきであるという考え方はRubyを作ったまつもとさんも述べていたので合点した。

あと、STLとテンプレート、例外処理についての記述がおもしろい。特にC++からテンプレートと例外処理を省いた組み込みC++が、実はそれを省くことにより損失の方が、省かないことに受けた損失よりも大きいことを指摘しており、そのような場合においては、機能を省いた言語を使うのではなく、その機能をできるだけ使わないようにするべきだというアプローチを述べていたのが印象的だった。

まぁ、全部読んだら、書評書きます。