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これが本当なら、俺はもう日本のマスコミには何も期待しない

  • 【マスコミ】彼らがイラクで何をやってたか

http://d.hatena.ne.jp/torix/20051217#p6
もし、このエントリーが本当なら、俺はもう日本のマスコミに何の期待もしない。というのも、朝日のニュースステーションで、このエントリーに書かれたいる映像を俺が自分で見ていたからだ。そこでは、確かに、日本の自衛隊の医療活動を現地の医者が100点満点中10点と評価していた。しかし、

  • 捏造される日本の報道

http://www.tkfd.or.jp/publication/reserch/chikara10_11.shtml
に書かれてあるとおり、この映像は完全な捏造だったわけだ。長いが完全な引用を。

今回のイラク訪問団の送別会の夜にも同様のことが話題となった。イラクのサマーワで医療支援に従事している医師・上部一佐の奥様とご子息がイラク民間親善代表団のメンバーに面会した。
 その折に話題になったのは、「Bテレビ局のCさんがキャスターを勤める番組のなかで、自衛隊の医療班の貢献度は何点か、とイラクのサマーワ中央総合病院のD院長に尋ねたら、十点程度という返事が返ってきていましたが、本当にそんなものなのでしょうか?」という奥様の不安だった。
 そのことを聞いたイラク人の医師アリーさんは、「それは根本的に悪意に満ちた事実の捏造です」と語り、「実は私がこちらに来る三日前にサマーワの自衛隊基地で、新たな医療機器の贈呈式がありました。そのとき件のD院長が出席していて、日本のマスコミに対し(私の発言を勝手に編集することは断る。もしそのようなことをするのであれば、二度と日本のマスコミは相手にしない)とものすごい剣幕で語ったのです」と続けた。
 そして、バッシャール氏はBテレビ局の番組のなかの、サマーワ中央総合病院のD院長の発言がどう編集され報道が捏造されたのかを教えてくれた。
 サマーワ中央総合病院のD院長の説明によれば、Bテレビ局の質問は二つあり、最初の質問は日本からの医療機材の援助についてどう評価するかという内容のものであり、次いで第二の質問は自衛隊医療班の協力についてどう思うか、というものだったということだ。
 D院長は日本からのより一層の援助を期待し「医療機器の援助は十点ぐらい」と答え、次いで自衛隊医療班の協力については高い評価をしたというのだ。実際にこのD院長と自衛隊医療班の医師・上部一佐は毎日のように会い、サマーワを始めとするムサンナ県の医療面での改善を相談し合っているし、D院長が主催する若手医師を集めた研修会に、上部一佐は毎回参加し、自身もイラクの若い医師たちに最新の医療について講義しているのだ。
 既に読者にはお分かりだろう。日本のBテレビ局は、「日本の医療機器援助に対する評価」と「自衛隊医療班の活動内容に対する評価」を繋ぎ合わせることにより「自衛隊の医療班が百点満点のうち十点程度しか貢献していない」という話をデッチ上げまことしやかに報道したのだ。
 ところがこの捏造された情報を、まことしやかに伝えたのが著名な社会派のニュース・キャスターであったことから、ニュースは捏造されたものであるにもかかわらず、日本の視聴者たちの間で真実として受け止められ、サマーワに派遣されている自衛隊員の家族の人たちに肩身の狭い思いをさせ、苦しい立場に立たせることになったのだ。
 この事実を耳にした医師・上部一佐の奥様とご子息は顔を高潮させ、目を少し潤ませて「事実はそうなんですか、それで納得しました、安心しました」と語り、イラクから来た若い医師との面会の席を後にした。

知っている人は、知っているのだが、俺は国を背負って行動する人たちの献身にものすごく涙もろい。もちろんこの記事を完全に信じることも危険なのは承知だが、太字の部分を読んで久しぶりに頭が沸騰するくらいの怒りをマスコミに感じた。ここでイラク戦争の是非を議論するつもりはない。しかし、命をかけて行動している人たちへの思いはそんな政治的背景とは無関係に成り立つものだ。