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プロフェッショナル仕事の流儀(第4回)の感想

助教授NさんがほめていたのでNHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」を見た。特集された人は、アートディレクター・佐藤可士和。なかなかおもしろい話だったが、そうじて感じたことはこの人はプロとしてまだまだ試行錯誤の段階なんだろうなっていうことだ、

  • アートディレクター・佐藤可士和(2006年1月31日放送) | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀:

http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/060131/index.html

上のWebページで述べられている方法論も試行錯誤、発展途上の感が強く、これだと2回に一度は失敗しそうな感じがする。CMだったら、まぁ、それでもいいんだろうけど、工業デザインでそれをやられたら結構困るんじゃないかな。その失敗が大プロジェクトにかぶったりもしてるんだろうなと思った。

[追記]考えてみたら、このギリギリ感が必要な場面でこそ、彼を使えばいいわけか。この辺はプロデューサーの腕のみせどころだな。

まぁ、ここで、彼が監督したXBox360関係のプロモーションを失敗の例として引き合いに出すのはまだまだ評価が確定してないところだけど、あの「ハイデフ」っていうキーワードは本当にだれが決めたんだろう?あのコンセプトだけは深刻な失敗だったはず。そもそもXBox360は日本では明らかにPS3を意識しすぎて、遊ぶゲームがない状態でのスタートなので、今の責任者が言っているとおり、日本での本当のローンチは2006年12月ってことで準備を進めているのだろうからここで書く必要はないかな。

しかし、この「最も困難な道を選ぶ」っていうのは、なかなかいい言葉だと思う。それとは逆に「最もシンプルな方法を選ぶ」っていう格言もエンジニアリングには存在する。

過去の成功を語ったプロジェクトXの後に、こんな感じの発展途上のプロを持ってくるっていうコンセプトはおもしろいと思う。でも、どうせならアート・ディレクターはミーハーだけど深澤直人でやってほしかったなー。見てて、そんなことを思いました。