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アリーとアネッサにみるエビちゃんと山田優の関係

東京は春の日差しがかなり強いので、この時期から日焼け止めがよく売れるのでしょう。日本を代表する日焼け止め、資生堂のアリーとKaneboのアネッサのCMがリニューアルされました。

  • 資生堂 アネッサ

http://www.shiseido.co.jp/anessa/

  • Kanebo アリィー

http://www.kanebo-cosmetics.co.jp/allie/html/

もちろん、山田優と蛯原友理というCanCamトップモデルがそれぞれここぞとばかりにその身体をさらすわけですが、エビちゃんには結構甘い俺の彼女の評価も今回のアネッサのCMには辛い評価です。彼女曰く、「あのCMってエビちゃんである必要がないじゃん。」

このアネッサのCMのストラテジーはCM途中で青い水着のトップを外し、非焼け跡がないことをアピールというものです。非常にあざといこの絵図らはたぶん世の中の男ドモにはかなりCM効果が高いと思うのですが、男性に日焼け止めをアピールする必要ってどのくらいあるのでしょうか?疑問です。

この疑問について考えるためには、アリィー側の山田優という非常に女性に人気のあるモデルの存在を考えなければいけません。アリィーは白い肌なのに、日焼けを恐れずここぞという時には黒の水着で肌をさらすかっこいい女性をアピールするというCM戦略をとっています。実は去年、山田優がCMで今期のエビちゃんがやっているのと同じように水着の肩ひもをはずし「日焼けの後、ないでしょ!」っていう台詞を言っていました。この一致こそが今回の彼女の感じた違和感を説明するキーワードなのです。(たぶん)

つまり、今年のエビちゃんの目指すものが、去年の山田優の目指したものに対してオーバーラップしています。彼女の感じた、「あのCMってエビちゃんである必要がないじゃん。」というのは、おそらくエビちゃんが山田優化を目指した上での結果のCMということに感じた違和感なのではないかと思うのです。

その辺りのキャラクター作りの先見性が、世間の男どもは「エビちゃん、かわいい、かわいい。」と絶賛しているにも関わらず、結果的にF1キャスター等で世間的に山田優がエビちゃんの一段上にいる理由なのではないかとおもうのですが、どんなもんでしょうか。

そういえば、最近、CanCamでは山田優の露出が減り、エビちゃんに頼りっぱなしの紙面作りが続いています。昔、優OL vs エビちゃんOLという対立軸で一世を風靡したCanCamも世代交代に苦しんでいるようです。そもそもCanCamはページにびっちり最新アイテムを装備したモデルを並べる紙面構成のため、専属モデルは週4日まるまる撮影に拘束されたりするようです。この辺りの負担も含めて、CanCamは、次世代モデルの発掘、成長したトップモデルの活用法などの点で新しい展開が必要なのかもしれません。はてなの「エビちゃん」キーワードの説明でこの辺のトップモデルの系譜が詳しいです。