これは本当におもしろい思考実験ですね。
- アンカテ:グーグルの閉店大セール=全てのサービスの有料化
http://d.hatena.ne.jp/essa/20060416/p1
Googleという始原の巨人が貯め込んだモノをすべて現金化するとしたらという思考実験。Googleが貯め込んだプラスの感情というものが、どのような価値を持つかということを査定するための一つの手段を考案してるけど、このようなプラスの感情によって商売をしている企業はたぶん従業員に賃金以上の満足感を与えていると思う。つまり、優秀な人材を集めることが可能なことが、このプラスの感情の大きな価値なのではないかしら。Googleはそれで成り立っているところも多分にあるし、それは従業員にとっても、経営者にとっても素晴らしいことだ。
この辺を本当におもしろい言葉でまとめているのが、これだ。
- finalbentの日記: 非難とかではないが違和感あるんだよね
ちょっとあえてハズシで言うと、Googleって別にあんな会社にならなくてもよかった。あるミッション意識に引きずられてこうなっちゃったというだけで、しかも今となってはもう引き返せないところまで来たし、実際そのミッションはその先にある。マジかよというあたりに、まあ、進んでみるさというGoogle魂みたいなものがある。
これは素晴らしい表現だ。このGoogle魂こそが魅力の根源なのではないかと思う。そこを評価する人と評価しない人によって、Googleの好き嫌いははっきり別れるけど、僕は好きです。
そういえば、あちら側と関連して、株式会社ゼンリンがPSP用地図ソフト「みんなの地図」を4月20日に発売する。
- PSP みんなの地図
http://www.jp.sonystyle.com/Nws/Mob/Map/index.html
これなんか、かなりあちら側の知識とのシナジーが高いサービスだと思うんだけど、残念ながらblogやGoogle Mapとの連携は図ってないようだ。とても、やる気があるとは思えない。貯め込んだ情報をPSP同士でシェアすることには全く価値はない。それをインターネットに流して初めてシナジーが生まれるはずなのに、Webページをみたかぎりでは、それをGoogle Map APIの書式で出力したり、blogに流し込んだりするような機能は考えていないっぽい。
これはかなり理解に苦しみます。ローカルにマップ情報を持ち、それを自分で編集可能で貯め込みながら、みんなに公表可能なオープンな書式(緯度経度情報とテキストと画像くらいなもんだろ、必要なもの)でシステムを構築できれば、きっとすぐに、「秋葉最萌えマップ」や「神田古本屋マップ」みたいなものが公表されるだろう。そんなシナジーを考えたのに1件105円の小銭が稼げないから止めたのか、考えていないのか、、、PSPほどあちら側とのシナジーが高い機器は存在しないのに、全くそんなそぶりもない。かならずあの3年のうちにGoogleやそれに繋がる企業の変革はパソコンのサービスのメインストリームとなる。そこにモバイル機器が新たな手を伸ばさず、どこにのばすのか。やる気あるのか!!(ゼンリンかSCEかしらんけど)