FutureInsight.info

AI、ビッグデータ、ライフサイエンス、テクノロジービッグプレイヤーの動向、これからの働き方などの「未来」に注目して考察するブログです。

液晶テレビと格闘ゲームの関係

FullHDをサポートした液晶テレビの内部では、かなり複雑なデジタル処理が行われている。

  • 技術|アクオスについて|薄型テレビ/液晶テレビ アクオス:シャープ:

http://www.sharp.co.jp/aquos/concept/tech.html

  • プラズマテレビVIERA | 開発ストーリー | 技術情報/デザイン | 松下電器について | 松下電器産業株式会社:

http://panasonic.co.jp/products/story/viera_5/case03/case03.html

特に人間の目は認知可能な色彩に偏りがある。

  • 失われた色の話

http://www.radiumsoftware.com/0703.html#070319

よって、普通にデジタル機器より送られてくるRGBまたはYUVの情報を、そのままテレビに表示してしまうと人間の目には気の抜けた色彩に写ることが少なくない。液晶テレビが人間の目に鮮やかな色彩と近くさせるためには、その辺りのアナログ、人間的な技術が必要になる。よく、その辺の技術にSONYは一日の長があるなどどいわれるが、今日はそんな話ではなく、このデジタル技術をテレビが画像を切り替える1/60秒(16.6ミリ秒)の範囲で適用可能かというとそんなことはない。ちょっと良い液晶テレビでも1,2/60秒、ちょっとひどいものだと3/60秒くらいはデータが入力されてから、出力されるまでの時間が平気で遅延する。このあたりはメーカーから公表されている公式なデータを見たことはないけど。一般のストリーム処理を行うDVD再生や放送はこれが問題になることはない。インタラクティブな処理を行わないため、出力されるものが人間が知覚する全てだからだ。

ただ、1フレームで命中、回避の判定を行う格闘ゲームでは、話が違ってくる。手でコマンドを入力してから、処理が実行されたのが表示されるのが3フレームも遅れたらVF5のような判定のシビアなゲームが成立するだろうか。達人は1フレームを知覚するということだが、このあたりのディレイはどのように補正しているのだろうか。あまりこの遅延が話題になることは少ない。

このディレイを脳が自動的に補正するのか、俗にいう「先行入力」というシステムがこれらのディレイをうまく隠蔽しているのか、達人が1フレームを知覚しているというのが嘘っぱちなのか謎だが、このあたりは格闘ゲーム開発者にとっても興味深い話題な気がする。

そして、ナナオのカラーユニバーサルデザイン対応ワイドモニターが欲しい!欲しいったら欲しい!