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有機ELテレビの技術的素地の良さ

SONYの有機ELテレビがついに発表されました。

その性能だけを見ても、素地が良いとはまさしくこのような技術をいうのではないかと思います。コントラスト比100万:1以上、高い動画性能、カメラのフラッシュさえ再現可能な発色性能とすべて自分が発光する有機ELならではの性能でしょう。この辺りについては以下の記事に詳しいです。山形大学で有機ELを研究している教授が書かれているようです。

これはだいぶ前の記事なのですが、この中で、以下のような記述があります。

値段にはまったく触れられてませんが、勝手につけさせてもらいますと、11インチでしたら定価ベースで35万円、ヤマダ電気で32万円ぐらいでしょうか。いや、ヤマダ電気など大手家電量販店は電機メーカーを叩きまくりますから、全国のソニーショップあるいはネットでの定価販売でしょうか。小金持ちが多いこの国では世界最高画質とデザインを求めて喜んでこの値段を払うと思います。セカンドテレビとしてダイニングやキッチン、寝室など、厚さ3mmのテレビほどお洒落なものはありません。逆に20万を切るような実売価格ですと、飛ぶように売れてしまい、生産が間に合わなくなるのは目に見えてます。しかも、こんな値段だと利益が出るどころか、プレステのようにかなり持ち出し分が増えてしまうので、継続して生産するのが苦しくなります。とにかく、この人類史上最高のテレビにはプレミアがついて高い値段でも十分商売できますので、ソニーには自信を持って売り出してもらいたいものです。

しかし、予想を超えて税込み20万円という価格を着けてきましたから、どれくらい売れるでしょうかね。月産2000台だと研究、評価目的ではけてしまいそうな気もしますが。トヨタのプリウスと同じようにまず商品化して製品化に関連する特許を全て抑えてしまうという戦略をとるつもりなのかな。液晶でサムソンと組んだようなことをしないで、すべて自社技術で突っ走るのではないかと思います。(このあたりは謎ですが。)それくらい有機ELには映像屋を魅了してしまう素地の良さがあります。将来的に32インチくらいまでのサイズのディスプレイは有機ELテレビになってくるのではないかと思うのですが、今後の展開が非常に楽しみです。