グラビアアイドルのHot度(文字通り、どれくらい熱いか)というものを客観的に評価するのは極めて難しい問題です。雑誌にしても販売部数では計りきれないグラビアアイドル好きからは一目置かれている雑誌や、そもそも週刊の少年誌の価値をどのように捉えるかということだけ考えても論文が書けちゃいそうな勢いです。要は評価項目が多岐にわたりすぎているため、Hot度のランキングなんかを着けた日には三者三様の結果が出てしまい、「それって単純におまえの趣味だろ」というそしりを受けそうで、だれも怖くてそんな指標をまじめに提案して来ませんでした。(このあたりがWikipediaのグラビアアイドルの項目における癒し系の定義の討論にもつながっている気がします。)
しかし、こんな混沌としたグラビアアイドル業界の評価の方法として、今日、一つの実験を行ってみて、これはかなり良いのではないかという指標を見つけました。それがGoogle Trendsです。
Google TrendsはGoogleが提供しているサービスの中ではかなりマイナーかつマニアックなサービスなので、利用したことのない人がほとんどだと思うのですが、指定した文字列がGoogleにおいてどれくらい検索されたかを時系列で表示してくれるという機能を備えています。まぁ、説明するのも何なので、以下の結果を見てください。
どうでしょう、かなり我々グラビアアイドル好きの感覚と一致していると思いませんか!2004年に到来した安田美沙子、小倉優子に代表される巨乳からロリータ、もしくはスレンダー系へとシフトしたグラビア界の動き。2005年度の群雄割拠な時代。2006年度に一世を風靡した黒船リア・ディゾン。そして、近年、グラビアアイドル好きの心をつかんで話さない白鳥百合子の人気。このグラフは時代、時代におけるグラビアアイドルのHot度をかなり正確に表示していると思います。
もう少し、研究を続けてみましょう。その年に活躍したグラビアアイドルNo.1を決めるゴールデン・アロー賞「グラフ賞」の受賞者のケースを見てみましょう。ゴールデン・アロー賞「グラフ賞」知らない読者のために、念のため、記載しておきますと2003年度が井上和香、2004年度が岩佐真悠子、2005年度が安田美沙子、2006年度がほしのあきです。
特筆すべきは井上和香ですね。井上和香はかなりうまくグラビアアイドルからバラドルへの転向を行ったと思っていたので、2004年度以降もクエリを維持しているかと思っていたのですが、決してそんなことはなく2004年度中にだんだんグラビアへの露出が減少することでクエリも減少していきました。これはインターネットの主要構成養成がエロであり、リビドーを伴わないマス・メディアへの露出はネット社会の話題、そしてGoogleへのクエリにはつながらないことを意味しています。
他にも、ほしのあきの強さ、岩佐真悠子の安定力が光りますね。インターネット社会において、名前が難しいと言うことはとてつもないハンデなので、岩佐真悠子の2004年度に伸びきらない感じはこのあたりの影響がある気がします。ぶっちゃけ、2004年度の岩佐真悠子はもっと評価されていいからです。
まぁ、しかし、結論から言うとGoogle Trendsは若干の修正は必要なもののかなり高レベルにグラビアアイドルのHot度を算出してくれることが証明されました。この指標を使って、これからさらに研究を続けていきたいと思います。