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中谷美紀とインド

中谷美紀とインドとはまるで結びつかない組み合わせだったので、文庫本3巻を一気に読んでみた。

基本的には中谷美紀のインド旅行記である。インドを回って中谷美紀が感じたことがつらつらと書かれている。例えば、インドでは写真を撮ろうとすると子供達は「1フォト10ルピー」といって群がってくるらしい。写真を一枚撮らせるから10ルピーよこせというわけだ。そのたびに中谷美紀はどうしてこの子達はこんなことをしなきゃいけないんだろうと悩む。1巻から3巻までずっと悩む。で、農村部の村に行くと写真を撮って、撮ってと寄ってくる無邪気な子供達を見て、「あー、やっぱりこうじゃなきゃ」という。そんなことを1巻から3巻までずーと繰り返している。不思議な感じだ。この人は成長しないのかと思えてくる。また、3巻を通して読んで、中谷美紀がインドの何に惹かれてるのかがさっぱりわからない。全編を通して不満のオンパレードである。しかし、一年で4回もインドに行っていたりする。もちろん、文章のそこかしこにこういうところがいいってという説明があるのだが、それ以上に不満だらけである。不思議な本だ。そういえば、id;kwaizuと飯を食ったときに、これを読んでいたら「おまえもついにインドに行くのか?」みたいなことを言っていたが、少なくともこの本を読んでインドに行こうと考える人はかなりの変人だと思う。何人か行ってみたいと言い出しそうな人の顔が浮かんだが、「失礼ですよー」とかとばっちりがくると行けないので、名前は書かないでおこう。ただ、アーユルヴェーダとヨガのだけをしてすごす2週間のデトックスだけは体験して見たい人が多いかもしれない。
個人的にはゾロアスター教の話で、風、土、火を神とするゾロアスター教では土葬や火葬はゆるされず鳥葬が行われるのだが、最近のインドの開発でハゲワシ、ハゲタカがめっきりいなくなり、最近は巨大レンズを用いて太陽光線で発火しない程度に感想させて風化させるという方法がはやっているらしいという話がツボだった。インドの神様は適当でおおらかである。殺し合いを行うものよりずっと良い。