この前行った、ORFのセッションでSFCは「改革は地方から」の精神に根ざしているという内容を村井純教授が述べていたのですが、この「改革は地方から」という言葉をこれを見て思い出しました。
唯一の例外としては、Wiiが好調な任天堂をあげ、アウトサイダーなイメージとゲームに興味のない層をターゲットにするという独特な戦略をとったことを評価。こうした視点は、東京ではなく京都に本社があることにあるからではないかとしている。
なぜ京都だといいのかな?
ORFのセッションの中で村井純教授はSFCが地方にあるメリットを以下のようことを述べていました。
- 中央で何が行われているかに疎くなる。中央で何が行われているかに敏感すぎると、ひとつのことに集中して研究することが難しくなる。
- 人に会う機会が減るので、批判にさらされにくくなる。地方でやっている分には好き勝手なことができる。批判にさらされないことはいい面もあり、悪い面もある。
- 中央に対して奇妙な劣等感を持つ。
なんとなく言いたいことはわかりますね。京都も上の要素を備えていて、それがいい方に働くこともあるし、悪い方に働くこともあるはず。ゲーム業界のような人の動きが激しい業界で、京都にあることはそれだけで人材を抱え込めるし、任天堂の福利厚生はゲーム業界随一だし、その辺りはかなりプラスに働いているでしょう。マリオサンシャインの開発は東京支社で行ったということなので、人材の発掘を東京で行いながら、京都で技術を熟成させ、人材を抱え込むあたりに、経営陣の優秀さを感じます。