去年、ちまたで話題になっていた「お金は銀行に預けるな」を読みました。
社会人もそろそろ3年目に突入するこの時期にこの本を読んでおいてよかったです。30代後半から40代のうちに収入の25%を投資収入とするという、この本で提示される目標はかなり具体的なものかと思います。特に、住宅ローンだけは簡単に組んではいけないことが理解できました。この本のエッセンスを抽出すると以下の内容が書かれています。
- 基本的に個人が個別銘柄を購入するのは、投資ではなく投機。個別銘柄では時間をかけて、ファンダメンタルズ分析を行わない限りリスク管理が出来ない。しかし、普通の社会人はなかなかこの時間を捻出できないし、勉強を行うコストも馬鹿にならない。また、日中パソコンの前に貼り付けない社会人が個別銘柄投資を行っても長期的にはすべての時間を投資に捧げられるプロのトレーダーにはなかなか勝てない。
- 銀行は給与振り込みや公共料金の引き落としなどを普通預金で行っている間は基本的に赤字。預金者に定期預金や住宅ローンを組ませてはじめて黒字になる。よって、住宅を購入して一人前という風潮を流し、政府も景気動向に応じて住宅ローンに関する減税を行いそれに協力している。不動産投資的には、住宅ローンを組むよりなら、適切な値段の賃貸住宅に住みながら頭金でREITなりを買っていた方がずっとリターンは良い。
- 個人の資産運用の基本は、手数料が一番低いインデックス型投資信託を利用した分散投資。投資のファーストステップとしては、生活が半年持続できる預金を残し、残りを国内株式、国内債券、海外株式、海外債券でそれぞれ25%ずつ買い、それを半年ごとに買い直すというのがおすすめ。
投資の勉強をはじめるためにはかなりの良本だと思います。早速、兄貴にも本をおすすめしてしまいました。興味のある方は一読の価値ありです。(もちろんこの本に書かれたことが必勝法というわけではありませんので、投資を行う方は自己責任でお願いします。)