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各社のブログ炎上阻止に見る芸能人ブログの価値

日刊サイゾーにアメブロのブログ炎上阻止部隊について続報がありました。

非常におもしろい記事です。簡単にブログ炎上阻止に関する各社の対応をまとめてみました。

  • ココログ: 事務所、本人任せ
  • ヤプログ: 事務所、本人任せ
  • ライブドアブログ: サイト全般のサポート部隊が監視。グレーな記事は事務所に判断を仰ぐ。
  • アメーバブログ: 専門の炎上阻止部隊30人が手動で炎上阻止。

こう見ると、アメーバブログの強さがやはり光ります。ただ、興味深かったのはココログとヤプログが基本的に放置していること。なかなかこういう情報って表に出てこないのでおもしろいです。専門の炎上阻止部隊30人が常時1300人の芸能人のブログを監視しているということは、アメーバブログはブログを一般人が情報発信するツールであると同時に、芸能人がファンとコミュニケーションを取るための一つの手段として捉えているのでしょう。

近年の音楽業界でもそうですが、ここまでインターネットに無料の情報があふれすぎていると音楽CDにしても写真集になかなか消費者は買ってくれません。それを打破するためには、小さいがディープなコミュニティを作り、そこを通して獲得した固定した層にそれらのグッズをアイドル、芸能人を応援という位置づけで購買させる戦略をなにかしらの形で取る必要があります。ジャニーズ、宝塚のように狭いながらもディープなコミュニティがすでに存在していればブログのような活動は必要ありませんが、新人アイドルはその層を獲得するためには秋葉原で握手会やブログでファンとの接点を積極的に増やす必要があります。その辺りの事務所側の利害とアメブロのバックアップ体制が見事に合致しているのでしょう。ついでに、ジャニーズも宝塚も「兄弟」、「姉妹」という関係を用いて濃いコミュニティを下の代に引き継がせるシステムが確立してますね。

ただ、事務所にやらされてる感が強すぎて、大半の芸能人ブログってつまらないですよね。正直、あれを定期的に読んで喜ぶファンがいるのか謎なのですが、まぁ、その辺り(芸能人ブログがどれくらいPVにつながっているのか)も含めて、引き続きウォッチを続けたいと思います。