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生活の必需品となるサービスについて考えてみた

はてなが移転後に提供するサービスの目標としている「生活の必需品となるようなサービス」についてちょっと考えてみました。僕もそんなライフスタイルを変えるようなサービスが提供できたらいいなと思って、物作りに関わる仕事をしているわけですが、「生活の必需品」となると難しいですよね。たぶん、生活の必需品となるには、以下のようなパターンがあるのではないかと思います。

  1. ある分野のNo.1になる。例: Gmail、Amazon
  2. 今までお金を払っていたものの替わりとなる。 例: Skype
  3. 使わないよりは確実に使った方がいいもの。 例: パスモ、スイカ
  4. ライフスタイルを変えるサービスを提供する。 例: iPod、iTunes

ある分野のNo.1になるっていうのは、既存のはてなのサービスが目指すべき方向性かと思います。はてなダイアリーとかはてなブックマークとか。このあたりはかなり意識して改良に取り組んでいるみたいですし。問題は、新しいサービスを生活の必需品にする場合です。ちょっと考えてみましょう。

今までお金を払っていたものの替わりとなる

Skypeは今まで僕たちがたくさん払っていた国際電話というものを無料にしてしまいました。これって、たぶん「生活の必需品」になるための王道ですよね。ただ、王道である分、もうかなり僕たちがお金を払っている分野というものは限られています。英会話なんかは数少ない例かと思うのですが、iKnowがこの分野に挑んでます。公衆無線LANにはFonが挑んでいます。うーん、はてなポイントの発展はこれの延長線上にある気もしますが、具体的なサービスの形態が思いつかないです。難しいですね。

使わないよりは確実に使った方がいいもの

パスモ、スイカって便利ですよね。これって使わないよりは確実に使った方が良いものです。ちょっと志向は違いますが、Autopagerizeなんかもこれに入るなかな。使わないよりは使った方が確実に便利ですから。まぁ、どうやってお金にするかという問題は常に存在するもののブラウザはまだまだ発展の余地があると思うので、ブラウザの進化を推し進めるはてなのサービスと連動するようなプラグイン的なものとかは良さそうですね。あと、はてなスターの将来はこの延長線上にある気がしますが、難しいですね。

ライフスタイルを変えるサービスを提供する。

これを、ウェブサービスだけで行うとなると難しいですね。モバゲーやってないのでよくわからないのですが、モバゲーはこれに成功してるのかな。Mixiとかはたぶんこれを目指したのだと思うのですが難しいようですね。Place Engineとかはなんとなくこの方向の可能性を感じます。まぁ、ありえるとしたらはてなSNSかな。

なんか、さっきから難しいしか書いてませんが、「生活の必需品となるようなサービス」ってすごい難しいと思います。もし必需品なのに存在していないのだとしたら、それはなんらかの理由があるわけで、その理由をかぎ分ける嗅覚みたいなものをもっている人がビジョナリーと呼ばれる人たちなのかな。ここは京都で「生活の必需品となるようなサービス」が生み出されるのを期待したいと思います。