先日のエントリーで買ったと言っていた週刊文春BUSINESSに『完全公開!あの企業の気になる「給与明細」』という企画がありました。
「あの企業の社員はいったいいくらもらっているんだ?」という疑問に答えてくれるちょっとあざとい企画なのですが、その中で大手企業社員に電話取材と行うとだいたい答えは「他社のことはよくわかりませんが、中の上でしょうか」という答えが返ってくるとありました。しかし、その実態は以下のようにかなりのばらつきがあります。
- NTT 40歳 管理職 年収900万円
- NECリース 31歳 正社員 年収400万円
- ソフトバンクモバイル 37歳 主任 年収940万円
- シティバンク 47歳 部長 年収1100万円
- あおぞら銀行 30歳 中堅行員 年収700万円
- ヤマト運輸 46歳 ドライバー 年収550万円
これだけばらつきがあるのに、そろいもそろってみんなが中の上と答える感覚についてちょっと考えてみました。
おそらくですが、いくら年収が多くても個人で使えるお金は実はそんなに差がないのではないか、と思います。家庭内でお小遣い制などが施行されていたら、月5万円以上もらうのは難しそうですし、そうじゃなくても、この世の中とりあえず貯金しておこうと考えている人は多そうです。そう考えると、自分の階級を意識する場面というのは、いかに自由なお金があるかに依存しそうなので、結局中の上くらいと考えているのではないかと。
年収が900万円を超えているソフトバンクモバイル、NTTの人も住宅のローン返済で月に25万円払っていると書かれていたため、ほとんど家計に余裕がないと書かれています。この給料が上がるとその浮いたお金で高級な住宅を買ってしまうというプロセスにも問題がありそうです。
しかし、こんなに給料にばらつきがあるのに、そろいもそろって、みんな中の上とは。ちょっと悲しくなる特集でした。