漠然と「もしかして今後、このまま日本にはオープン志向なSNSは普及しないのか」と言うことを考えています。
奥さんはmixiやgreeなどには興味を示さなかったものの、Facebookにははまっており、会社の海外研修で知り合った海外の友達と頻繁にメッセージを交換しています。以前のエントリーでも書きましたが、海外研修に行ったおり、海外の人と会うたびに、Facebookのアカウントを聞かれ、そんなの持ってないと言うと「どうしておまえはFacebookのアカウントがないんだ。信じられない。」という反応を受けるため、仕方なく作成したアカウントらしいのですが、この前覗いたかぎりでは、いつのまにかいろんな人が友達になっていました。
ドメスティック型の人間の代表のような僕はFacebookに登録しても知り合いがいないので登録しませんが、なんとなくオープンな感じがするFacebookはいいなと思います。
Facebookってオープンなの?
ただFacebookのユーザである奥さんの話を聞く限りでは、Facebookってそこまでオープンという訳ではないようです。
プロフィールの公開範囲もオープンに設定している人もいれば、友達までや友達の友達までに設定している人など様々です。アカウントを自分の正式に所属する組織(会社とか学校とか)に紐づけることが出来、そのアカウントにはその組織から配られているメールアドレス以外登録できないという風になっており、公開範囲をその組織内という風に設定することも可能です。結構、この設定にしている人が多いらしいです。
mixiの足跡機能は専用のアプリケーションを自分のFacebookにインストールすれば利用可能ですが最初からある機能ではないそうです。
トータルでみたらmixiよりはオープンだと思いますが、自分の好きな範囲に設定出来る自由度はある感じです。
僕は何をソーシャルネットワークサービスに期待しているのか。
僕がソーシャルネットワークサービスに期待していることは、今まで出会ってきた人たち、これから出会う人たちとのつながりがもっとも少ない労力で維持できることです。
mixiの足跡機能や、greeのアバター機能などはどうでも良くて、そこにあまり密なコミュニティも必要なく、過去に実際に会った人たちが、今どこで働いていて、どんなことに情熱をそそいでいるのかな、ということに興味があります。もちろん守秘義務もあると思うので、別に具体的に書かなくてもいいのですが、今興味があることをtwitterのように気軽に毎週一言くらい書いてくれるくらいの濃度がちょうどいいかなと思います。
そんな場がなければ作ればいいじゃないとは思うのですが、そのときに直面するのが、世の中の人ってほとんどネットのサービスを利用していないという事実です。特に興味深いことをやっている人ほど、使ってなかったりして「ガッデム」と思います。この辺りの人にもサービスを利用させるためには、上で書いた奥さんのように「なんで○○を使ってないの?しんじられない」という台詞を周りから言わせなければなりません。それって、快挙ですよね。少なくとも日本において、そこまで他人に言わせるサービスを僕はAmazonとGoogleくらい知りません。
ということは、僕の考えているオープン志向とは結局、他人に入っていないことがおかしいと言わせるくらいの訴求力のあることなのかもしれません。ただ、そのためにはある閾値を超える数の人がそのサービスに登録している必要があるわけで、そう考えるとものすごいハードルは高いです。このあたりがコミュニティサービスを行う難しさなのかなと思います。