先日、クックパッドオフィスで開催されたエンジニアのクッキングパーティーに参加してきました。エンジニアを集めてクッキングパーティーというコンセプトがそもそも新しすぎます。さすがクックパッドです。
勉強会の内容は上のリンクを読んでもらうとして、クックパッドのオフィスは本当に凄いですね。白金台のプラチナ通りという超一等地にあります。
キッチンが完備してるし、飲み物も充実、数十人規模のパーティーがいつでもひらけそうな感じ。Ruby on Railsで1億PVのサイトの開発が出来て、エンジニアは5人しかいないからまだまだ主要開発メンバーとしてジョインすることが可能。さらに女の子がかわいいという環境がそろっていて、どうしてエンジニアの採用に苦労するのか謎なのですが、それでもエンジニアの採用には苦労しているらしいです。不思議です。
エンジニアの採用についてちょっとだけ考えてみる
個人的にはエンジニアの採用関連では、最近読んだ以下のエントリーが記憶に残っています。
企業は、開発者を頭数で考えるのをやめなければならない。どちらかというと開発者はアーティスト、著者、デザイナー、アーキテクト、科学者、CEOなどと似ている。誰でもいいからといって、いい加減にCEOを選ぶような経営戦略部署があるだろうか?そこに間違った人を配置するよりも、空席のままにした方が良いということはわかる。プログラミングでも同じである。
上のエントリーで述べているのはエキスパートエンジニアを雇うのが如何に大事か、ということです。この辺りの話は、以下の本にも書かれています。
ソフトウェア開発者採用ガイド | |
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すでに納得のできるポジションにいる人を引き抜くというのはなかなか難しいわけで、大企業の研究系で飼い殺しになっているエンジニアを引っ張ってくるっていうのが戦略としてはおいしい気がします。パッと思いつく有効な手だては、
- 責任あるポジションとそれ相応の収入を用意する。大企業ではマネージメントに上り詰めるのも大変なのですが、ベンチャーではある程度責任あるポジションが用意できると思います。海外の採用情報のように、必要とする具体的なスキルを箇条書きで書いてしまった方がいいかも。Amazonの採用情報などは非常に参考になります。=> Amazon.co.jp: :
- 中途採用の場合、収入をきちんと書く。ある程度収入の保障されている大企業のエンジニアは、給料20-50万円なんてよくわからないレンジで給料が定義されている怪しいところに申し込むことはないと思います。必要スキルを箇条書きにしたら、その必要スキルに見合う年収をピンポイントで書いたあげた方が誠実かなと思います。
- 採用でプログラミングを書かかせる。コミュニケーション能力を計測し、某社研究所に見られる人間的に壊れた人を採用しないように。
くらいでしょうか。この辺りはもっと深く考えてみると面白そうです。とても刺激的でおもしろいパーティーだったので、また機会があったら参加したいと思います。
[追記] このエントリーを取り上げてくれたGeekなページの以下のエントリーがとてもおもしろいです。
大企業だけではなく、博士進学者というのも実はかなりエンジニアを抱えていると思います。例えば、「研究」や「論文」というフィールドには馴染めず数年間過ごしてしまったけど、スキルとしては非常に高いものを持っていて、「作業」や「仕事」という面では優秀な博士課程学生がいます。そのような場合、論文を書くという作業に馴染めなかったことなどに関して多少落ち込んでいる時期だったりするので、最初は自信が無さそうなそぶりを見せたりするかも知れません。基本的なスキルは高い場合が多いので、軌道に乗れば凄い戦力になる人材が豊富に溢れている気がします。
これは何人か思い当たるなー。そういえば、博士課程からベンチャーにジョインした人も会場に何人かいたし、いろいろなところに人材を見つけるヒントがあるんですね。