たまに奥田英朗の短編小説が読みたくなって去年発売された短編集「家日和」などを読んでみました。
家日和 | |
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奥田英朗といえば直木賞を取って、映画化もされたイン・ザ・プールなどの精神科医伊良部シリーズが短編では有名で、長編になると痛快なクライム小説が多くなるかと思いますが、「マドンナ」、「ガール」などの現代女性を切り取った短編集もなかなかおもしろいです。「家日和」はどちらかというと、この「マドンナ」、「ガール」路線の軽快な短編集という感じでしょうか。
「家日和」では家をテーマに、いろいろな家庭が登場するのですが、特に良かったのが、会社が倒産して、自分が主夫になり、奥さんが働きに出た家庭の話です。僕も可能ならば主夫して過ごしてもいいなと思っており、逆に奥さんは働く気満々なのでちょっと同調するところがあるのかもしれませんが、こういう類のジェンダーの問題もこのくらい軽快に扱ってくれればホッコリします。働きに出た奥さんが主夫するだんなをおそってしまい、旦那がめんどくさいなーといいつつ奥さんの夜のお相手をしてしまう辺りの心情がリアルです。
注意点としては奥田英朗の短編は面白いのですが、1時間くらいで読み終わってしまうので定価では買わない方が良いと思います。文庫本で買うか、中古で買うのがよろしいのではないかと。ついでですので、お勧めの短編並べておきます。Bookoffなどで100円でお買い求めください。
ガール | |
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イン・ザ・プール | |
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