岩佐(id:wa-ren)さんが主催している「ネットと家電のキャズムを超えろ!会議」に良く出席していて、そのid:wa-renさんが作成しているプロダクトに関してかなり興味ありでした。
Cerevo社はid:wa-renさんが起業した会社なのですが、そのファーストプロダクトのプロトタイプが「gooラボ:ネットの未来カンファレンス」で公開されたようです。
さらなる詳細はこちらのブログに詳しいです。
プロダクトとしては、ネット自動アップロード機能を備えたデジタルカメラなのですが、上のエントリーにも在るとおり、Eye-fiなどとの違いはまずCerevo社の提供するプライベートなサーバに写真がアップされ、その後、そこを経由してFlickr、Picasaなどの主要なWebサービスにアップロードしていくという経路があることです。
Eye-Fiと違うのは,撮影した画像をアップロードするサーバーもセットで提供するところ.Cerevoのネットカメラで撮影された画像は自動的に提供されたプライベートなサーバーにアップロードされ,サーバー上で編集などの作業やオンラインのフォトサービスへの転送などが出来るというもの.転送に関しては,送られてきたデータをそのまま指定したサービスへ転送するような設定も可能との事.
なるほど、確かにこの違いは結構大きいですね。大きな会社にとっては、「じゃー、このサービスはいつまで続けるの?」とか考えてしまってなかなか踏み出しにくい部分に活路を見いだしているように見受けられます。この辺りはいつも岩佐さんがキャズム会議でおっしゃっていることとかぶっていてまさに有言実行。
あと、もう一個おもしろいのはローカルサーバにPS3を使っていること。PS3はたしかに画像処理、動画処理を行うのは爆速です。
なお、Webサービス側では画像加工処理にも対応している。この画像処理に使用するのはLinuxをインストールした「プレイステーション 3(PS3)」で、サーバーシステムに対してPS3を数台接続する形になる。PS3を採用した点に関して、「マルチコアCPUの処理能力を考えると、約4 万円という価格は非常に安価」と岩佐氏は述べた。本格運用時には、5〜10台のサーバーを組み合わせてサービスを提供する予定だ。
ただ、僕の予想では画像処理だけだとPS3は選ばないとおもうんですよね。PS3の本当の力は動画のエンコード処理を行うときに発揮されます。ツールはCRIが提供しているH.264ビデオエンコードツールなどを活用して使えばいいでしょう。([追記]すいません無償のほうはSpursEngineのツールでPS3用ではありませんでした)なので、たぶん僕の予想では動画関係も入れてくるのではないかと思うのですが。この辺りは完全に想像です。
ただ、PS3でサーバというのは結構例があって、ゲームでは「ウォーホーク」のクラスタサーバなどが有名です。PS3は安価なサーバソリューションとしても結構実績があったりします。
ただ、このデジタルカメラを購入するアーリーアダプタがEye-fiとの差別化要因であるこのローカルサーバを一度経由するという部分にお金を払ってくれるかどうかは難しいところ。それは今のIXYの出来が良すぎるので、IXY+Eye-fiで最高に快適な写真アップロード環境を簡単に構築できてしまうから。この辺りはmiyagawaさんもお勧めしています。
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