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「悪女の美食術」を読んで福田和也先生の全開スノッブ節を味わう

福田先生のエッセイが久しぶりに読みたくなって、「悪女の美食術」を読みました。

悪女の美食術
悪女の美食術福田 和也

おすすめ平均
starsちょっとイヤみ
stars食への揺るぎなきこだわりを感じる
stars美食とは何か
stars最高に面白いです。

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「悪女の美食術」は福田先生のスノッブ全開の一冊として評判の一冊なので、楽しみに読んだのですが、案の定非常におもしろかったです。とくに最後の付録の福田先生がパリに行き、3ッ星レストランの食事を食いまくるところなどは、読んでいるだけで胸焼けをおこしそうなくらいの美食漬けでした。後、香港美食漬けの部分はGWに香港に行くので非常にためになりました(笑)
福田先生は大学で何度か講義を受けたのですが、教育者として非常に立派な講義をする人でそれだけでとても尊敬しています。なので、「悪女の美食術」でいくらスノッブなことを書いていても、むしろ嬉しくなってしまいます。もっとやれ!という気分です。福田先生の授業を受けた人には結構福田先生のファンは多いのではないかと思うのですが、福田先生の授業はまさに教養と呼ぶにふさわしい授業で、実は授業の内容は何一つ覚えてない(ロシア人の名前とかって忘れますよね)のですが、教養というものが何かということだけはしっかり体感できました。大学という場で、教養という名の膨大な体系が存在することに気付かせてくれただけでも非常にありがたい経験でした。
まぁ、そんなわけで、誰しもに勧めることができる本という訳ではないのですが、「一人で食事をして迫害されない方法」や「割り勘、おごりの美学」、「食べる事へのコダワリ」など食事のことに感するウンチクについて興味がある人にとっては、必読の一冊なのではないかと思います。限られた範囲の人に非常におすすめです!