福田先生のエッセイが久しぶりに読みたくなって、「悪女の美食術」を読みました。
悪女の美食術 | |
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福田先生は大学で何度か講義を受けたのですが、教育者として非常に立派な講義をする人でそれだけでとても尊敬しています。なので、「悪女の美食術」でいくらスノッブなことを書いていても、むしろ嬉しくなってしまいます。もっとやれ!という気分です。福田先生の授業を受けた人には結構福田先生のファンは多いのではないかと思うのですが、福田先生の授業はまさに教養と呼ぶにふさわしい授業で、実は授業の内容は何一つ覚えてない(ロシア人の名前とかって忘れますよね)のですが、教養というものが何かということだけはしっかり体感できました。大学という場で、教養という名の膨大な体系が存在することに気付かせてくれただけでも非常にありがたい経験でした。
まぁ、そんなわけで、誰しもに勧めることができる本という訳ではないのですが、「一人で食事をして迫害されない方法」や「割り勘、おごりの美学」、「食べる事へのコダワリ」など食事のことに感するウンチクについて興味がある人にとっては、必読の一冊なのではないかと思います。限られた範囲の人に非常におすすめです!